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今回紹介いたしますのはこちら。

「ラブホール」第1巻 陽気婢先生 

小学館さんのサンデーGXコミックスより刊行です。 


さて、陽気婢先生の最新作となる本作。
陽気婢先生と言えばエロス要素の濃いコミカルな作風のイメージがありますが、本作でもその作風は健在です。
そして本作、一般向け雑誌とは思えぬド直球なエロス要素が物語の軸となっていまして……!



ある日届いた郵便物。
お義母さんが持って来てくれたそれを、ケイトは気恥ずかしそうに受け取りました。
自室に戻ってその中身を検めるケイト。
伝票には「PCパーツ」と書いてありますが……実はその中身、男性が自分で自分を慰めるために使うアレ。
これから作業があるので夕飯まで中に入ってこないでね、とお義母さんに念押しをして準備は万端。
早速開封しますと……初めて購入したそのオモチャ、なんだかパッケージと実物が違うような気がします。
ですがそんなことは大事の前の小事。
とりあえず気にしないことにしまして、中の説明書的な紙を見てみました。
すると中には、サービス動画に誘導するQRコードが封入されています。
せっかくですのでそのコードを携帯で読み込んでみますと……
突然、PCのモニターに動画が映し出されたではありませんか!
驚いたケイト、PCと連動なのか、と自分を納得させ、映し出されたウェーブのかかったボブカットの女性に集中(?)します。
よろしくお願いします、おにいちゃん、はじめて?
そう語りかけてくる映像の女性を見て、結構好みのタイプかも、と漏らすケイト。
するとそれにこたえるかのように、そうなんだ、私もおにいちゃん好きなタイプだわ、と言うではありませんか。
たまたま動画のタイミングがいいだけ。
そう言うことにして動画を見続けるケイト、向こうの映像の女性もいいから早くしましょうと会話を続ける気はなさそうです。
早くいれて、はやく、と肩をはだけさせながら誘惑してくる女性。
ケイトは大慌てでおもちゃを取り出しまして、すでに臨戦態勢になっていたソレと合体するのです!!
するとどうでしょう、想像以上にステキな感覚がケイトを襲うのですが……
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同時に、部屋のドアをお母さんが叩いてケイトを呼ぶではございませんか!!
大慌てでオモチャを片付けようとするのですが、なぜかアレから外れません!!
どうしよう、と戸惑った結果……
ケイトはHDDのパッケージに穴をあけてそこにオモチャごとアレを入れて隠し、箱を抱えたまま外に置でると言う荒業で何とか難を逃れたのでした……

お義母さんがキュウにケイトを呼んだのは、テレビに突然妙なものが映ったからです。
それは、あのサービス動画そのものではありませんか!
ケイトはとりあえずコンセントを引っこ抜いてテレビの電源を落とし、電波が混線したとか、ハッキングとか、そう言うのかもしれない、似たようなトラブルがないか調べてみるよ、夕飯までテレビはつけないで、とごまかして部屋に戻るのです。
するとPCモニターに映っていたその動画、女子をその気にさせて放置なんてひどい、続き続き、とケイトを誘ってくるではございませんか。
これ、どう考えても会話ができています。
頭の中が疑問符でいっぱいになるケイトですが、とうとう全裸になった動画の女性がとりあえず最後までしてよと言って来るのでは……詮無き事。
とりあえず、一回終わらせてから考えよう!とケイトは行為を再開するのでした!!

終ってみると、PCモニターは今や懐かしい砂嵐を映し出していました。
そして、突然あのおもちゃが動きだし、
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先端から動画の女性が顔を出したではありませんか!!
彼女は自分のことをヌッコと名乗ります。
その後も何回か彼女のリードに流されて行為を行うケイト。
するととうとう彼女は手足まで生やしまして、自立歩行ができる形態にまで変身します。
さらにその後紆余曲折ありまして、とうとう彼女の正体と目的が明かされました。
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なんと彼女、「悪いヤツ」の魔法でこの姿になってしまったとのこと。
元に戻るためには、一人の男性から千の愛を受け取る必要がある、らしいのです。
その為ケイトには、生身の女性と関係を持つのは、自分を千回使ってからにして欲しい、と要求してきまして……
もともとモテる方ではないケイト、幸か不幸か身の回りにはとても魅力的なお義母さんや義妹さんも一緒に暮らしていますし、何かの間違いが起きる前に発散するのも必要というもの。
実際真面目なケイトは、家族と関係を持つという想像すらしないようにしていたので……ヌッコの申し出は、それほど面倒なことではありません。
なにせヌッコ、持ち合わせた能力によってエロス関係充実のサポートを実現してくれるのですから!
こうしてケイトとヌッコの、千の愛提供大作戦は始まりました。
とはいえ、血のつながっていない、悪い印象も持っていない義理の母や妹、さらには何の因果かこうなってから身の回りに集まってきた魅力的な女性たちが続々現れるなか、ケイトはヌッコに操を立てられるのか!?
そしてものすごく積極的なヌッコの過剰サービスで体は持つのか?
世にも奇妙なラブストーリーはこうして幕を開けるのでした!!



と言うわけで、もうド直球なエロスネタが物語の軸……と言うか、ほとんどすべてになっている本作。
そのお話がお話だけに、もうものすごい勢いでサービスシーンが盛り込まれていきます。
そう言ったエロス要素の中で、お義母さんや義妹に手を出すのは道義的にどうなんだと言う問題が持ち上がってくる事があるわけですが、本作ではこのヌッコの力によって自然に(?)そのシーンが盛り込まれていきます。
ヌッコはどんな人物でも動画で思い通りの動きをさせられる力を持っておりまして、エロスな動画に会えてケイトの身近人物を登場させ、マンネリを防ごうとするのです!!
おかげさまでケイトは飽きずにいろいろ楽しめるわけですが……楽しいだけではお話になりません。
姿を見られれば厄介なことになるのは間違いのないヌッコですが、ものすごいアクティブでいろいろしようとするため、ケイトは気が気ではありません。
そんなヌッコの存在を何となく察する人物も登場し、ケイトの穏やかな暮らしは完全に脅かされていまい……!?

さらにケイト、エロスな漫画家を目指す在宅アシスタントと言う身の上でして、ヌッコの登場を糧にそっち方面を頑張るというストーリーも用意されています。
仕事、人間関係、ヌッコの目的。
ただエロスなだけではない、でもやっぱりとってもエロスなお話が楽しめる作品となっているのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!