今回紹介いたしますのはこちら。
「アイアン・ゴーストの少女」第1巻 三家本礼先生
エンターブレインさんのビームコミックスより刊行です。
さて、長期連載となった「血まみれスケバンチェーンソー」を完結させた三家本先生。
ですがその興奮も冷めやらぬうちに、早速本作の連載を開始!!
その内容は、やっぱり三家本先生のお家芸、オカルトアクションのようですが……!?
怪しげな儀式をしている集団。
女性が何やら恐ろし気な呪文を唱えた方と思いますと、別の人物によってその首を切断されてしまいました。
無惨に生首が転がり落ちますが、儀式に参加している者はだれ一人、声一つ上げません。
が、その直後に起きたことには歓喜の声を上げるのです。
地面から這い出てきた、奇妙な……恐怖すら感じさせる造詣の、人形……!!
たちまち盛況となるその場面を……秘かにうかがっているものがいました。
その人物は……!!
教師をしている男、杉村は、ある女性の家を尋ねていました。
一応彼の教え子である甘里ミオの住む邸宅です。
杉村は、「溺れる者は藁をもつかむ」の心境でこの家を尋ねています。
二階の窓から顔を出したミオに、鍵は開いているから中へどうぞ、と促されて家の中へ入っていくのですが……
そこに待っていたのは、椅子に座らされた人形。
なぜこんなものがあるのか?
そんな疑問がわいてきますが、同時に精巧に作られたその人形に興味も湧いてくるのです。
手を触れてみようとしたところ、ミオが現れ、作り物とはいえ「レディ」ですから触らないで、それが何なのかは後でお話します、とそれをとがめました。
思わず謝ってしまう杉村ですが……それにしてもなぜ彼はここに、わらをつかみにやって来たのでしょうか?
まずは、このミオの素性から話さなければならないのです。
杉村の担任するクラスの生徒、ミオ。
最初こそ普通の少女に見えましたが、あるときとんでもない事件に巻き込まれてしまいます。
それは、新入生を対象とした部活の勧誘が行われていたときの事。
「神について語りあう会」という怪しげな部を運営している、弓月マリアと言う生徒がいました。
積極的に勧誘しているでもなく、ぶつぶつと裁きの日はどうのこうの、この世はもはや取り返しのつかないところまで来ているとかなんとか、とつぶやき続けている彼女。
その奇行はもはや風物詩のようになっているようで、生徒たちも、神の声が聞こえるんだっけ?大変だな、とマリアそのものを触らぬ神として扱っていました。
が、そんなマリアが、ミオを見た瞬間にいきなり声を張り上げたのではありませんか!!
こんなところで何をしている貴様!!
そう叫んだと思うと、手にしていたカッターナイフで切り付けてきたのです!!
ミオは手の甲を切られてしまいましたが、すぐに取り押さえられて大事には至りませんでした。
マリアは、こいつは悪魔の使いよ、獣の血が流れる女よ、今すぐ学校から追い出さないと!!と血相を変えて叫び続けるのですが……
ミオは全く動じず、マリアを見下ろすばかり。
結局それ以上は何も起こらず、マリアが停学になって決着となったのですが……
杉村は、そんなミオが学校の掲示板に、奇妙な貼り紙をしていたことを思い出したのです。
「邪悪な霊は鉄の器に宿る」「助けて欲しければ私のところへ」。
……あの奇妙な儀式を目撃してしまった杉村は、その儀式で起きたことと、この貼り紙の文章の符合に気付き、つかむべきわらだと思ったわけです。
杉村は逃げ出した後、証拠をつかまれないよう車を処分したりしたのですが……現場にイーゼルを忘れてしまっていました。
そのイーゼルには、学校の名前が刻印されています。
一連の事態を説明し、記憶をたどった絵を見せると、彼女は明らかに反応を見せるのですが……
その瞬間、家の中に何かが投げこまれてきたのです!!
それは……豚の頭!?
どうやらすでに杉村はあとをつけられていたようです。
気が付けば、ミオの家はあの儀式の集団に囲まれていて……!!
殺される、自分だけではない、ミオまで巻き込んでしまった、私は何とバカなんだ。
いくら後悔しても後の祭り……
絶望する杉村でしたが、ミオはと言うと……その様子を見て、あざ笑うではありませんか!!
この程度で私に挑もうとは。
そのつぶやきを耳にした杉村は驚愕し、思わず聞き返してしまいました。
ミオは、こう言います。
ひょっとして後悔してらっしゃいますか?
連中を呼び寄せてしまった、と。
とんでもございません、私にとっては都合がいいのです。
彼らの方から、私に仕掛けてきた。
そう言い終わった瞬間、ミオは地面に倒れ込みます。
杉村はさらなる後悔をしてしまいました。
謎めいた子だと思っていたが、これで分かった、かわいそうな子だったのだ。
すまない、君の問題にも気づいてやれず、私は自分の心配ばかりだった……
杉村は反省し、謝罪の言葉を投げかけます。
ですが、もうその反省を活かすことはできない……と、杉村は思ったのでしょう。
それは大きな間違いです。
倒れたミオの口から、煙のようなものが立ち上り……あの人形へと吸い込まれていったのです!!
すると
人形は立ち上がり、乗り込んできた集団をぶちのめし始めたではありませんか!!
これは、ミオがやっていることに間違いないでしょう。
一体このミオと言う少女は何者なのか……?
目の前では、動く人形と集団との血みどろの戦いが幕を開けていたのでした。
と言うわけで、新たなバトルが開幕する本作。
今までの作品はゾンビ的なものと戦ったりするものが多かったのですが、本作はちょっと毛色が変わっております。
ご覧のように、自分の魂を人形に移し、その人形で戦うというお話になっているわけです。
ですが、その基本設定は違うものの、お話の流れはもうザ・三家本先生と言った感じとなっているのでご安心ください!!
この後謎の組織的なものが澪たちを狙って襲い掛かってきますし、その勢力と敵対する謎の仲間っぽいキャラ、そしてギャグ要員になっていきそうな予感のする非戦闘員系のキャラの登場……
コミカルなギャグをはさみながら、血飛沫飛び散りまくる能力バトルが展開するおなじみの展開になるのです!!
ただマンネリかと言えばそうではありません!
そのギャグ要員になる予感のするキャラが本作の鍵となりそうな空気を漂わせていますし、人形に魂を映して戦うという設定ならではの要素も用意されています。
これからその独自の要素をどう活かしていくか、と言う点にも注目していきたいところです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「アイアン・ゴーストの少女」第1巻 三家本礼先生
エンターブレインさんのビームコミックスより刊行です。
さて、長期連載となった「血まみれスケバンチェーンソー」を完結させた三家本先生。
ですがその興奮も冷めやらぬうちに、早速本作の連載を開始!!
その内容は、やっぱり三家本先生のお家芸、オカルトアクションのようですが……!?
怪しげな儀式をしている集団。
女性が何やら恐ろし気な呪文を唱えた方と思いますと、別の人物によってその首を切断されてしまいました。
無惨に生首が転がり落ちますが、儀式に参加している者はだれ一人、声一つ上げません。
が、その直後に起きたことには歓喜の声を上げるのです。
地面から這い出てきた、奇妙な……恐怖すら感じさせる造詣の、人形……!!
たちまち盛況となるその場面を……秘かにうかがっているものがいました。
その人物は……!!
教師をしている男、杉村は、ある女性の家を尋ねていました。
一応彼の教え子である甘里ミオの住む邸宅です。
杉村は、「溺れる者は藁をもつかむ」の心境でこの家を尋ねています。
二階の窓から顔を出したミオに、鍵は開いているから中へどうぞ、と促されて家の中へ入っていくのですが……
そこに待っていたのは、椅子に座らされた人形。
なぜこんなものがあるのか?
そんな疑問がわいてきますが、同時に精巧に作られたその人形に興味も湧いてくるのです。
手を触れてみようとしたところ、ミオが現れ、作り物とはいえ「レディ」ですから触らないで、それが何なのかは後でお話します、とそれをとがめました。
思わず謝ってしまう杉村ですが……それにしてもなぜ彼はここに、わらをつかみにやって来たのでしょうか?
まずは、このミオの素性から話さなければならないのです。
杉村の担任するクラスの生徒、ミオ。
最初こそ普通の少女に見えましたが、あるときとんでもない事件に巻き込まれてしまいます。
それは、新入生を対象とした部活の勧誘が行われていたときの事。
「神について語りあう会」という怪しげな部を運営している、弓月マリアと言う生徒がいました。
積極的に勧誘しているでもなく、ぶつぶつと裁きの日はどうのこうの、この世はもはや取り返しのつかないところまで来ているとかなんとか、とつぶやき続けている彼女。
その奇行はもはや風物詩のようになっているようで、生徒たちも、神の声が聞こえるんだっけ?大変だな、とマリアそのものを触らぬ神として扱っていました。
が、そんなマリアが、ミオを見た瞬間にいきなり声を張り上げたのではありませんか!!
こんなところで何をしている貴様!!
そう叫んだと思うと、手にしていたカッターナイフで切り付けてきたのです!!
ミオは手の甲を切られてしまいましたが、すぐに取り押さえられて大事には至りませんでした。
マリアは、こいつは悪魔の使いよ、獣の血が流れる女よ、今すぐ学校から追い出さないと!!と血相を変えて叫び続けるのですが……
ミオは全く動じず、マリアを見下ろすばかり。
結局それ以上は何も起こらず、マリアが停学になって決着となったのですが……
杉村は、そんなミオが学校の掲示板に、奇妙な貼り紙をしていたことを思い出したのです。
「邪悪な霊は鉄の器に宿る」「助けて欲しければ私のところへ」。
……あの奇妙な儀式を目撃してしまった杉村は、その儀式で起きたことと、この貼り紙の文章の符合に気付き、つかむべきわらだと思ったわけです。
杉村は逃げ出した後、証拠をつかまれないよう車を処分したりしたのですが……現場にイーゼルを忘れてしまっていました。
そのイーゼルには、学校の名前が刻印されています。
一連の事態を説明し、記憶をたどった絵を見せると、彼女は明らかに反応を見せるのですが……
その瞬間、家の中に何かが投げこまれてきたのです!!
それは……豚の頭!?
どうやらすでに杉村はあとをつけられていたようです。
気が付けば、ミオの家はあの儀式の集団に囲まれていて……!!
殺される、自分だけではない、ミオまで巻き込んでしまった、私は何とバカなんだ。
いくら後悔しても後の祭り……
絶望する杉村でしたが、ミオはと言うと……その様子を見て、あざ笑うではありませんか!!
この程度で私に挑もうとは。
そのつぶやきを耳にした杉村は驚愕し、思わず聞き返してしまいました。
ミオは、こう言います。
ひょっとして後悔してらっしゃいますか?
連中を呼び寄せてしまった、と。
とんでもございません、私にとっては都合がいいのです。
彼らの方から、私に仕掛けてきた。
そう言い終わった瞬間、ミオは地面に倒れ込みます。
杉村はさらなる後悔をしてしまいました。
謎めいた子だと思っていたが、これで分かった、かわいそうな子だったのだ。
すまない、君の問題にも気づいてやれず、私は自分の心配ばかりだった……
杉村は反省し、謝罪の言葉を投げかけます。
ですが、もうその反省を活かすことはできない……と、杉村は思ったのでしょう。
それは大きな間違いです。
倒れたミオの口から、煙のようなものが立ち上り……あの人形へと吸い込まれていったのです!!
すると
人形は立ち上がり、乗り込んできた集団をぶちのめし始めたではありませんか!!
これは、ミオがやっていることに間違いないでしょう。
一体このミオと言う少女は何者なのか……?
目の前では、動く人形と集団との血みどろの戦いが幕を開けていたのでした。
と言うわけで、新たなバトルが開幕する本作。
今までの作品はゾンビ的なものと戦ったりするものが多かったのですが、本作はちょっと毛色が変わっております。
ご覧のように、自分の魂を人形に移し、その人形で戦うというお話になっているわけです。
ですが、その基本設定は違うものの、お話の流れはもうザ・三家本先生と言った感じとなっているのでご安心ください!!
この後謎の組織的なものが澪たちを狙って襲い掛かってきますし、その勢力と敵対する謎の仲間っぽいキャラ、そしてギャグ要員になっていきそうな予感のする非戦闘員系のキャラの登場……
コミカルなギャグをはさみながら、血飛沫飛び散りまくる能力バトルが展開するおなじみの展開になるのです!!
ただマンネリかと言えばそうではありません!
そのギャグ要員になる予感のするキャラが本作の鍵となりそうな空気を漂わせていますし、人形に魂を映して戦うという設定ならではの要素も用意されています。
これからその独自の要素をどう活かしていくか、と言う点にも注目していきたいところです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
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