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今回紹介いたしますのはこちら。

「放課後少女バウト」第2巻 藤田かくじ先生 

竹書房さんのバンブーコミックスより刊行です。


さて、「死神」の異名を持つ少女、辰乃の専属トレーナーとなった小仏。
辰乃は打撃で成らした強豪格闘家だったのですが、小仏の父の施術を受けて以来、打撃を放つと一発で関節が外れてしまう体にされてしまっています。
辰乃は息子である小仏の施術によって、施術した後の試合に限って数発だけ打撃を放てるようになり、再び格闘の頂点を目指すことができたのです。
小仏も父を超えるため、共に戦う意思を固めるのでした!


長野での強化合宿などを経て、やって来た西東京地区の予選大会。
桑府高校の格技部の面々は、早速あわただしく動き出します。
辰乃と小仏は、要注意選手の偵察及び撮影を命ぜられました。
二人がまず見に行ったのは、1年生ながら、中学時代には全国ベスト4にまで到達した大島と言うせんしゅです。
第2試合になっていますので、慌てて向かわなければ試合が始まってしまうかもしれません。
急ぎたいところなのですが、やはり辰乃は有名人。
ファンなどに囲まれて時間を食ってしまい、まごまごしている間に試合は終わってしまっていました。
そこにいたのは……なんと、敗北を喫した大島選手でした!!
勝ったのは、墨田と言う名のノーマークの選手。
会場はざわつきますが、そのざわつきは予想外の選手の勝利などではなく、その勝ち方にあるようで。
あんなのアリなのか、とざわつく会場……
一体どんな試合だったのか、気になってしまいますが……後の祭り。
ごめんと謝る小仏ですが、辰乃はと言いますと、その墨田という選手とにらみ合っているのです。
ただならぬ雰囲気を感じた小仏は、立つのを連れてその場を立ち去りました。
……そこに、小仏の父がいることにも気が付かずに……

みんなの元に戻ると、そこでは部員の若葉の勝利に盛り上がる一同が降りました。
僅差の判定での勝利でしたが、やはり勝利と言うのはいいもの。
俄然勢いづく一同ですが、そこで水を差すことになるのが調査失敗の報告なわけです。
よりによってマークしていない相手が勝利し、その相手が次の試合で若葉と当たる。
ものすごい勢いで怒鳴りつけられてしまう小仏は、反省しきりで小さくなってしまうのですが、そこで若葉化明るく言うのです。
大丈夫です、私戦法を使い分けられるほど器用じゃないし、誰とでも思いっきり戦うだけです!!

そんな言葉を残し、挑んだVS墨田。
若葉は丁寧な打撃でアドバンテージを得るものの、相手もただものではありませんでした!
長く伸びたコスチュームの裾を使って若葉の右パンチを巻き取り、自由を奪って打撃で反撃!
若葉が嫌がってガードを固めると見るや、素早く足を払ってマウントを取りました!!
パウンドの雨を降らせる墨田……!
若葉は仲間のアドバイスを聞き、足でマットを蹴って体をねじるようにして脱出の隙間を作る、「エビ」をしようとしたものの、墨田はそれを許しません!!
すかさず再度ポジションをとったかと思うと、今度は例の長い裾を使って首を絞めてきたのです!!
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変則的な絞め技に捕えられ、若葉はもはやなにもできません。
あっという間に絞め落とされ、若葉は敗北を喫してしまいました。
胴着を使って相手を締める技と言うのは、格闘技でも多く存在し、そしてこの大会でも認められています。
コスチュームも規定違反と言うわけではないそうで……反則のようにも見えるこの長い裾を使った絞め技は完全に有効。
勝利を収めた隅田は、全く表情を変えないまま……辰乃を見つめています。
辰乃はそんな視線から、感じ取っていました。
この会場の中で、墨田が一番危険である、と。

大会は進み、ベスト8までやってきました。
勝ち上がった部長とともに、ここから参戦となる辰乃ですが、その相手は問題の墨田。
施術を繰り返したおかげで辰乃はだg機を4は作り出せるまで回復していましたが、小仏はどうしても気になってしまっていることがあるのです。
対戦相手の墨田は、2年前に二度ほどワンマッチに出場したことがあるだけの人物。
パッとしない選手だったというのに、長いブランク後の復帰戦で大活躍した。
そんな活躍を聞くと、どうしても小仏は……父親が禁じ手の施術を施したのではないか、と言う不安を感じざるを得ないのです!
もしその禁じ手によって強化された相手だったとしたら、厳しい戦いになる。
不安は隠し切れませんが、それでも辰乃は言うのです。
これまでやってこれた、私、小仏さんを信じます。
そして部長もまた、そんな不安を吹き飛ばす声をかけてくれました。
うちの部の伝統、初戦は円陣を組んで気合を入れよう!
みんなでがっちりと円陣を組み、掛け声をかける一同!!
気合は十分、いよいよ試合の時間です!!

撃てる打撃は4発。
あの変形絞め技に対応するのは難しいでしょうから、辰乃は打撃での勝負を選びました。
まず、左ミドルのフェイントから、左ストレート!!
さすが辰乃の打撃なだけあり、墨田は例の裾でのからめとりで対応できず、顔面にクリーンヒットしました!!
次の一撃で終わる!
確信とともに右ストレートを放つ立つのですが、墨田は素早くそれに反応!!
右腕を絡み取って引っ張り、辰乃のバランスを崩すのですが……そこまで辰乃は想定していました!!
引き寄せてきたときに生まれる死角に、ハイキックを撃ち込む……
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はずが、墨田はその行動を読み切り、回避したのです!!
詠まれてた、相手と向き合おう!!
そんな小仏のアドバイスを聞く間もなく、墨田は再び辰乃の腕を裾でコントロールし、顔面にパンチを撃ち込みました!!
裾でのコントロールによって完全に主導権を握られてしまった辰乃は、次々に打撃を浴びせられ、苦しくなって頭を下げた瞬間に
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強烈なハイキックをくらってしまったのでした……!!



と言うわけで、全国大会の予選が始まった今巻。
予選でさっそく父の施術を受けたと思われる強敵とぶつかり、苦戦を強いられてしまう辰乃。
このまま押し切られてしまうのか?
打撃はすでに3発放ってしまっています。
残る打撃は残り一発……
その一発で、劣勢を跳ね返す逆転劇を生み出すことはできるのか?
予選ベスト8にして、早くも試練の時がやって来てしまったようです!!

そんな辰乃の試合がメインですが、このほかにも見どころは満点!!
部長が対戦するのは、これまた奇妙な戦法を得意とするトリッキーな選手であり、アイドルでもあるというとんでもない選手!
その実力は本物で、部長は苦戦を強いられ……?
この戦いも白熱しますよ!!

さらにこの大会の前に行われる合宿編も見逃せません。
本格的な試合が行われるだけでなく、サービスシーンまで用意されていまして……!!
バトル、サービスシーン、選手たちの強い思い。
様々な見どころに溢れる一冊となっているのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!