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今回紹介いたしますのはこちら。

「てのひらにアイを!」第3巻 ムラタコウジ先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。


さて、マホマホ先生と海山が抱き合っているシーンを目撃し、あまつさえ海山がマホマホ先生が好きで、愛のことは一生徒としか思っていない、と宣言しているところまで聞いてしまった森野。
森野は海山に寄せていた思いを諦めることを決めたのか、「さようなら」と海山に告げたのですが……



マホマホ先生の体調も回復し、再び厳しい練習の日々が幕を開けた女子バレー部。
そこに、さらなるステップに進むための特別コーチが加わることになりました。
大空ヒカリと言う、まだ大学生の特別コーチは、マホマホ先生の眼鏡にかなった人物なのですから、その腕前は間違いないでしょう。
ですがそれ以上に目を引くのが、とんでもないさわやかイケメンであること!
森野や男が苦手な風上と言った一部以外は、一発でヒカリに目を奪われてしまうのでした。

ヒカリのイケメンぶりは、その一挙手一投足からも漂ってきます。
バレーの指導をするときも、当たり前のように自然にボディタッチをして指導。
女子に遠慮なくガンガン触って指導していくさまを見て、モテない男子の集まりである男子バレー部は圧倒されてしまいます!!
海山も、そのスムーズな指導に感心しながらも、その過剰とも思えるボディタッチにボヤの矢を感じてしまうのです!!
そんな遠慮のないタッチは、森野にも与えられます。
素晴らしいアタックを決めた森野にハイタッチをしただけでなく、そっと抱き寄せて背中をポンポンやりながら、よくやったぞとほめてあげたりするのです!!
今のハグする必要あったか!?ハイタッチしたついでに手まで握ってやがる!!
そう憤りまくる男子バレー部、悔しさはもう限界を突破!!
もう我慢できない、と……海山をけしかけるのです!!
突然の仕打ちに理解できない表情を浮かべる海山ですが、ヒカリは海山のことを川山などとあえて名前を間違えつつ、こんなことを言ってきました。
今から試合形式の練習をやろうと思っていたので、男子部の監督として手本を見せてください、春高を目指してるんですよね、さぞかしすごいんだろうなぁ。
……おそらく海山が対してバレーができないことを知ってそんなことを言っているのでしょう。
海山の心はまだまだモヤモヤしまくりですし、ヒカリの実力は相当なもの。
発揮入り一手勝ち目はない問いっていいですが……こうまで言われて逃げだすわけにもいきません。
マホマホ先生も5分だけなら、と許可を出してしまいましたし、海山は断れない雰囲気になるのですが、そこに助っ人が現れてくれたのです!!
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海山の真剣さと向き合い、彼を認めつつある風上と土屋です!
彼女たちは光のことがあまり気に言っていないようでもありますし、利害の一致というやつもあるのでしょう。
こっちのチームに入る、と言ってくれた風上。
てめーは私のアタックを拾ったんだ、もっと自信持て、と励ましてくれる土屋……
その応援のおかげで、海山は勇気をもらうことができました!!
絶対勝つ、ここで勝たなきゃ男じゃない!……気がする。
そんな決意を秘めて、コートに立つ海山。
ヒカリ先生がどれだけすごいか知らないが、勝とうぜ!と土屋も言ってくれますし……やるしかないでしょう!
森野はそんなやり取りを、固唾をのんで見守っていたのですが……

試合は、ヒカリのサーブから始まりました。
はーい、いくよー、と言う軽いノリで放たれたジャンプサーブは……鋭い軌道を描いて、まっすぐ海山へとすっ飛んでいきました!!
風上も反応しきれないその速さ……狙い撃ちにされた海山は
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なすすべなく、顔面に思いきりボールを喰らってしまいました!!
その痛烈な一打は、風上や土屋も直視できず、思わず目をつむって顔をしかめてしまうほどで……
眼鏡は割れ、つるが曲がって床に落ちました。
海山は……鼻血をだし、ついでにお小水まで股間ににじませ……床に大の字になって倒れ込み、意識を失ってしまうのでした!!
……その様子を見ていたヒカリは、こう言うのです。
ウッソ、うける。
本気の20%も出してないのに。
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これで春高とか、なめすぎっしょ……
にやりと笑い、海山を見下すヒカリ!!
彼のさわやかイケメンの顔の裏にある、とんでもない外道さがここでついに顔を見せ……
そして、彼のとんでもない野望が始まってしまうのでした!!



というわけで、特別コーチ・ヒカリが来襲してきた今巻。
このヒカリという男、バレーの指導力は言うことなしなのですが、こと女性関係に関しては言うことしかないようなとんでもない男だったりするのです!!
海山を蹴散らしたこの後、彼はその野望を一気に加速!!
海山の居場所を奪おうと画策するばかりか、森野にまで魔の手を伸ばそうとして……!?
エロス要素を盛り込んだラブコメと思われていた本作にとんでもない爆弾がぶち込まれてしまった形になった本作。
ありとあらゆる面でヒカリに敗北している海山は、どうやって彼の野望を止めるのか!?
そもそもそんなことは可能なのか!?
そして、そんなとんでもない状況で海山が気が付いてしまった自分の本当の気持ちとは!!
物語は、運命を決する(かもしれない)合宿編へとなだれ込んでいくことになるのですが……?

そんな森野とヒカリと海山の物語が急展開を迎えていく中、他のキャラクターも動きを見せていきます。
自分の秘密を知っている海山を、もやもやの解消に使いつつ、彼のことを少し認めてくれている様子のマホマホ先生は今巻で海山をどう扱うのか?
そして助っ人に入ってくれた風上がおこした、まさかの行動は!?
ムラタ先生の脱力感溢れるコミカルなシーン、そしてエロスなサービスシーンもふんだんに盛り込み、それぞれの心の動きや成長などのドラマもしっかり盛り込んでいく今巻……
今まで以上に充実した内容になっております!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!