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今回紹介いたしますのはこちら。

「妖怪番長」第6巻 柴田ヨクサル先生 

講談社さんのイブニングKCより刊行です。


さて、黒天狗のアジトに攻め入った巫子たち。
サキの驚くべき強さや、黒天狗側の妖怪の強力さなど、様々戦局が変わっていく中、次に立ちはだかるのは……!?


一同は、大きな部屋へとたどり着きました。
そこに待っていたのは、ものすごく背の高い女と、仮面をかぶった小柄な女が待ち受けていました。
大柄な女の妖怪は強力な力を持っていたものの、サキの機転によって撃破。
ですが問題は、その仮面の女のほうだったのです!

道案内させていた小天狗によれば、その仮面の女は妖怪ではないと言います。
では何なのか、と言いますと……なんと、人間なんだとか。
山奥の神社であの仮面の女に出会い、ちょっとからかおうと黒天狗が襲い掛かったところ、あっさりとやられてしまったのだそうで。
驚いていると、仮面の女のほうからこう持ち掛けてきたのです。
お前らを待っていた、わたしを仲間にしてみろ。

そんなこんなで黒天狗の仲間となった仮面の女。
仮面の女はゆっくりと一同に近づいてきました。
人間が相手ならば、とやる気を見せたのが巫子たち。
いろいろ議論は去れましたが、生き残るために経験を積みたい、という三人娘の意見が通り、まず三人で挑むことになりました!
ヤバくなったら速攻で助太刀すればいい、とカッパイは楽天的にその様子をうかがっていたのですが……
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三人は、何もしないまま一瞬で倒されてしまったではありませんか!!
予想を超える強さに驚く大人&妖怪組。
幸い死んではいないようですが、どんな技術なのか、三人娘はまともに動くことができなくなってしまいました。
苦し紛れにぬいぐるみ妖怪のわちゃこをけしかけるも、あっさりそれも一蹴されてしまい……三人娘は完全敗北を喫してしまったのです。

次に手を上げたのは、カッパイです。
もしお前が人間なら、こんなところにいないで帰ってバイトしろ。
お前は働いてラーメンでもハンバーガーでうまいもん食えるんだ、私なんか山で魚ばっかり食ってたんだ。
そんなことを語りかけていますと、仮面の女はその話に答えず、あなたは何て妖怪なんだと尋ねてきます。
河童だと答えますと、そこでようやくハンバーガーとコーラは大好き、とワンテンポ遅れてカッパイの言葉に答えたのです。
……会話をした感じ、噛みあわなさはともかく、どうも人間と言うのは間違いなさそう。
もともと頭脳関係はちょっとアレなカッパイ、諭すのは無理だとあっさりあきらめ、死んだらすまんと仮面の女に襲い掛かります。
まず狙ったのは、気になるその仮面。
普通の人間がまともにくらえば首がもげるほどのソバットを放つカッパイですが、仮面の女はそれを避け、反撃にカッパイの顎を蹴りで跳ね上げます!!
早速一撃食らってしまったカッパイですが……あまりダメージはない様子。
弱い、人間の蹴りだ。
消しゴムが当たったのかと思ったよ、そんな蹴り十発食らっても倒れねえ。
反撃の代わりに余裕の言葉を返すカッパイですが、ならばとばかりに仮面の女は矢継ぎ早に三発の蹴りを叩き込んできます。
いや、三発では止まりません。
カッパイが反撃をする間も与えず、
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4発、5発、6発……どんどんと攻撃を加えていき、21発目が顔面に食い込むと、流石のカッパイもダウンしてしまいました!!
21発で倒れたけど。
平然とそう言う仮面の女……
カッパイによれば「動けなくなる感じに蹴られた」とのこと。
やはり何らかの高い技術を持っているのでしょう。
彼女はただの人間ではない、「超強い人間」であるのは間違いないようです。
そこで今度は、飛びが戦おうと前に出ました。
が、今回も彼女の目にもとまらぬ「動けなくなる感じの蹴り」がさく裂。
このまま一気にやられてしまうのか、と思われた瞬間、トビは……早くも奥の手を出すのです!
T-MAX……天狗がその妖力を全開にして、一時的に大幅にパワーアップする短期決戦用の奥義!!
その圧倒的なスピードと破壊力を前にしては、流石の仮面の女も動けなくなる蹴りで一方的に攻撃することはできないようなのですが、それでも飛びの攻撃を回避し続けるのです!
とはいえその破壊力は抜群、このまま全開で攻撃し続ければ勝機は生まれるかもしれませんが……その猛攻は、サキによって止められてしまいます。
ここでトビが力を使い果たしてしまえば、今後の戦いもあるというのに、彼は眠り続けることになるわけで……
ハネツグとの決着もつけなければいけないわけですから、サキの喝入れによって正気に戻ったトビは、反省しながら体力回復に努めるのでした。

続いての相手はサキでしたが……攻撃の隙をつかれてきつい反撃をもらい、なんと一発でノックアウト!!
大の字になってしまったサキに対し、仮面の女はこんなことを言いだしました。
私は人間側の番犬、あなた達の味方。
あなた達が独立遊撃隊なら、私は一人だけど正規の部隊。
私は、私自身が完璧な兵器……「人間兵器」。
そちら側にもいるでしょ?
こちら側の人間兵器……それは、木場ヤスオのことです。
同じ人間兵器だと言われましても、木場は彼女のことを知らないわけで。
味方だと言われても、味方じゃないよね。
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敵だ!
いつもの超高速キックを放つ木場!!
こうして、まさかの人間同士、人間兵器同士の戦いが幕を開けたのでした!!!



というわけで、木場VS仮面の女が開幕する今巻。
久しぶりに出番となる最強の男・木場ですが、今回は今までの戦いとはわけが違うようです。
なにせ相手は人間兵器。
木場と同じくl妖怪相手にも引けを取らないどころか、圧倒してしまうほどの力を持っているのです!
そんな人間兵器同士の戦いは、どうなってしまうのか!?
手に汗握るハイレベルなバトル、見逃せませんよ!!

もちろんそこ以外も見どころ満点です。
前巻のラストで始まったカッパイの水中戦はどうなったのか?
ただの妖怪とのバトルだけではない、黒天狗の作戦は?
そしてサキに近い能力を持つ妖怪の登場とその決着は!?
ますます激化するVs黒天狗編、今巻もヨクサル先生節満載で突き進んでおります!!



今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!