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今回紹介いたしますのはこちら。

「超級!機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編」第2・3巻 漫画・島本和彦先生・宮北和明先生 脚本・今川泰宏先生 

角川書店さんの角川コミックス・エースより刊行です。

さて、いよいよ最終決戦編に突入した本作。
デビルガンダムが本格的に動きだし、シュバルツの正体が矜持の分身であることが判明するなど、物語はクライマックス真っただ中!!
そんなクライマックスの中、ドモンは……?


固い決意と悲しみ、そして後悔とともに、デビルガンダムに石破天驚拳を放ったドモン。
その一撃は兄キョウジもろともデビルガンダムを破壊しました。
目の前で自分の野望をかなえる鍵であるデビルガンダムを壊されてしまい、ウォンは大激怒!!
ですがそれ以上に激昂しているのは、東方不敗・マスターアジアでした。
なぜデビルガンダムを破壊したのか、許さん、このバカ弟子が!
デビルガンダムを破壊した一撃を放ったドモンは、力を使い果たして……そして何より自分で兄を手にかけてしまったショックで片膝をついています。
そんな貴様など、この場で葬ってくれるわい!!
そう言ってドモンに襲い掛かるのですが……
すべてを出し尽くし、燃え尽きたかのように見えたドモンにも、まだやり残したことがあったのです。
デビルガンダムを完全に破壊した今、俺のやり残したことはたった一つ。
そう、東方不敗を打ち破り、その野望をすべて打ち壊すことです!!
ドモンの力が消えかけの最後の灯であることは自分自身わかっています。
が、その最後の瞬間の輝きで叩き潰す!!と意気込み……
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当初の形とは大きく違ってしまいはしたものの、ガンダムファイトの決勝戦がここに開幕したのです!!

これが最後の戦い、これで俺の命のすべてが燃え尽きる。
そんなドモンの覚悟とともに始まった戦いは、両者の激しいラッシュから始まりました。
目にもとまらぬ突きのラッシュが激しく交錯!!
その交錯に、マスターアジアも大きな手ごたえを感じたようです。
一年前に比べれば少しはできるようになった。
だがもうその体に自分と互角にやれる力は残っていない。
そこが貴様の甘いところだ。
そう叫ぶ東方不敗に、ドモンも反論します。
貴様こそおぞましい野望のついえた今、気力をどこから振り絞る、何を目的に戦うというのだ!!と!!
わかりきっていたことではありますが、会話はどこまでも平行線。
たまりかねた東方不敗は、ここで奥義を放って勝負を一気に動かそうとします。
秘技・十二王方牌大車併!!
そのすさまじい威力をまともに浴びてしまい、ドモンは大ダメージを負ってしまいます。
そして東方不敗は言うのです。
このガンダムファイトの中で見てきたものを思い出せ。
ローマ、パリ、ロンドン、京都……滅亡寸前といえるあれは手用になってしまったそこから、地球の断末魔の叫びが聞こえないか!?
儂には聞こえた、今でも聞こえている!!
だからデビルガンダムが必要なんだ!!

そんな東方不敗の主張など、ドモンに取ってはねごとにしか聞こえません。
体勢を整え、再び激しいラッシュの応酬が始まります。
その戦いを、意識を取り戻したシャッフル同盟が固唾をのんで見守ります。
今まで激しい戦いでドモンの実力は上がり、今はもう東方不敗に匹敵する力を持つに至っています。
が、もはやゴッドガンダムの機体は限界を迎えようとしています。
気力も体力も限界ぎりぎりのいま、少しでもほころびがあれば一気に戦いは決着してしまうことでしょう……
ですが、ドモンが一方的に不利だというわけでもありません。
なぜなら東方不敗は
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操縦室の中で大量に吐血していたのですから!!
東方不敗の全身を蝕む病魔ももはや限界を迎えつつあります。
ですが命をかけて戦う二人の戦いは、衰えていくどころか一層激しさを増していくのです!!
病に侵され完全に動けなくなった東方不敗ではなく、最強の力を持っている段階の東方不敗を倒さなければ意味がない、と意気込むドモン、
そして……地球を守るために、命を賭して戦いを勝ち抜こうとする東方不敗!!
デビルガンダムは、地球の環境改善のために作られたガンダム。
そしてそのために最も大事なのは、環境を破壊していく人間を抹殺すること……!!
東方不敗はそのデビルガンダムの絶対的な力を使って、人類を抹殺、そして地球の環境を回復させようとしていたのです!!
自分の体さえ健在ならば、自分がデビルガンダムに乗り込んだのに、と言う東方不敗。
ですがドモン、東方不敗と自分、どちらが正しいかは拳で決めるしかない、と彼らしい、脳みそまで筋肉的な結論に達していまして、もはや戸惑いません!!
とはいえ、ドモンも彼らしからぬある一つの理論にたどり着いてもいて、その意見で反論もするのです!!
大自然を守ろうとするならばなぜ人類もその中に含まないのか!
そこにあんたの傲慢が見える!!
二人は、お互いの全力の力と、信念のすべてを込めて必殺の技を繰り出します。
ダークネスフィンガーと、ゴッドフィンガー。
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二人のすべてが込められた、二大フィンガーがぶつかり……
二人の戦いは、最終局面へと向かっていくのです!!


というわけで、最終決戦も一層盛り上がっていく今巻。
第2巻、第3巻と同時観光となった今回は、シュバルツ、もといキョウジとの別れ、そして東方不敗との戦いと二大燃えバトルが描かれているのです!!
思わず手に汗握るそのバトル、一瞬も目の離せないすさまじいものになっていますよ!!
そして、原作でも語り草になっているあの、感動のシーンも渾身の力で描かれていまして、見る方も力が入ってしまうこと必至ですよ!!

そして物語は、最終章の最終章へ突入!!
一度は倒したはずのデビルガンダムですが、まだ売るべはその黒い野望をあきらめてはおらず。
デビルガンダムのコアとしてふさわしいものの条件を発見し、そして……!!
おそらくあと1冊か2冊で完結となる本作。
最初のころの超じっくりペースでの連載は影を潜め、この2冊は怒涛の勢いで物語が進んでいきます。
島本先生らしいギャグシーンも控えめで、燃えるシーンの連続!!
一気に最後まで駆け抜けていくであろう本作、このまま最後まで見守り続けましょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!