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今回紹介いたしますのはこちら。

「trash.(トラッシュ)」第7巻 原作・山本賢治先生 漫画・D.P先生 

秋田書店さんのヤングチャンピオン烈コミックスより刊行されました。

さて、凄腕の女子高生殺し屋コンビ、マインとるしあの戦いを描いていく本作。
毎回のように様々なタイプの外道が現れ、二人とそいつらは血を血で洗うような戦いを行っていくこととなります。
毎回まる1巻で1エピソードとなっている本作ですが、果たして今巻の敵は……?


親子が手をつなぎながら、買い物から帰ってきました。
小さな子供が、僕がドアを開けてあげる、とお母さんに鍵をねだります。
お母さんはちゃんとできるの?とにこにこしながら鍵を手渡すと、子供は大喜び。
鍵開けたらプリン食べていい?と駆け出し、一足先に家の中に入っていきました。
ちゃんと手を洗ってうがいしながらね?まったくもう、とあきれながらも子供の成長を喜んでいるお母さん……
少し遅れて家に入り、プリン、お父さんの分は取っておいてよと声をかけるのですが、返事は帰ってきません。
どうしたんだろうかとキッチンに続くドアを開けるとそこには……
地面に倒れ、もう二度と動くことはない子供の亡骸と……
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奇怪な仮面と変態的な衣装に身を包んだ、不審な男がいたのです!!
何が起こったのか理解できず、立ち尽くすお母さん。
男は何一つ言葉を発さないまま……刃物を取り出し、それを腹部へと突き立てたのでした……

美能子のもとに、一人の依頼人が現れます。
その男の依頼は、3年半前に「母親の腹を裂いて内臓を取り出し、そこへ絞殺した子供をバラバラにして母親の腹に詰めて縫い付けた」という、残虐極まりない事件を起こした犯人、「遠藤卓二」を殺してくれ、というものでした。
その母子はその依頼人の妻と子だというのですが……美能子はその依頼を受けるつもりなんてないようです。
なぜならその事件はすでに解決……犯人は逮捕済みなのですから。
しかも男の差し出した写真に写っている遠藤と言う男は、そのつかまった犯人とはまったくの別人で……
美能子は、男に怒鳴り散らして追い返します。
妻子が殺害されたショックでおかしくなってしまったのか、とその男の背中を見送るのですが……

その後。
街で遊んでいた美能子に、見慣れない男が声をかけてきました。
検事の大田原だと名乗るその男、ちょっとお話があると言います。
今日はオフだ、陽があるなら事務所に来いとその誘いを無視しようとする美能子ですが……大田原はバレット&フランチェスカはおたくで飼っているヒットマンですよね?と言い出して。
ヒットマン何か飼っていない、とは答えるものの、健司はもうすでにしっかりとそのつながりを確信しているようです。
ことが公にされれば、美能子も無事にはすみません。
やむなく大田原の誘いに乗る、しかないのでした。

さる筋から、あなたに殺人依頼がされたと言う話を聞いた、間もなく逮捕状がでる。
が、逮捕されたとしても、起訴されるかどうかは自分たちの胸三寸だ。
……要するに、司法取引のようなものを持ち掛けたいということのようです。
といってもまっとうな取引ではありません。
大田原が持ちかけるその取引とは、不起訴にする代わりに……ある人物を始末してほしい、というものでした。
その男の名は……遠藤卓二。
そう、あの妻子が殺されたと怒りに震えていたあの男が殺してくれと依頼をした、あの遠藤卓二です!!

遠藤は今でも、めぼしい母子を見つけては同じような凶行を続けているようです。
そんな悪人を粛正する、つもりはほとんどありませんが……美能子は取引を受け入れることにします。
なぜなら、報酬が3500万もでるというのですから!
ほくほく顔の美能子ですが、公僕が素直に裏の道に生きるものに利益をもたらすはずもありません。
美能子のもとに警察の一団が現れ、殺人および殺人教唆の疑いがある、と美能子はしょっ引かれてしまったのです!!
一週間以内に遠藤を殺せなければ、有罪。
そして有罪になれば、おそらく契機は0年を超えるでしょう……
その知らせを受けたるしあは、さっそくマインとともに動き始めるのでした。

その頃。
あの最初に依頼をして来た男が、怪しい売人から拳銃を買い、遠藤を殺すために尾行をしていました。
が、人気のないところに差し掛かると、遠藤は僕に何か用?と男に話しかけてくるのです!
尾行に気が付かれていた、そんなショックよりも怒りの勝った男は、すぐさま銃を構えて引き金を引こうとするのですが、遠藤は只者ではありませんでした!
素早く右親指で男に左目を突き、さらに強烈な金的をお見舞い!!
うずくまった男の頭を踏みつけると、男の落とした拳銃を拾い上げて語り始めるのです。
あんたは見覚えがある、あの女性の旦那だ。
復讐しに来たのも無理はない、素敵な奥さんと可愛い子供を殺されたんだから。
奥さん綺麗だったなぁ、子供をおなかに詰めてもまだ生きてて……
さらに怒りがこみ上げる男ですが、もはやこうなってはどうにもなりません。
うめく男に、うるさいね、誰か来ちゃうじゃん、と全くテンションを変えずに銃を構えると……パン、と乾いた音が周りに響くのです。
が、
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銃弾が貫いたのは遠藤の胸でした。
タイミングよく駆けつけたるしあが、遠藤を撃ったのです!!
が、なぜか遠藤はほとんどダメージを受けていません。
ニヤリと笑い、目にもとまらぬスピードで距離を詰めてるしあの手を握って拳銃を封じ、自らの拳銃をるしあにつきつけました!!
ですがそこで待員が斧を振り下ろし、発射を阻止!!
とっさに後ろに飛んで間合いを取った遠藤は、マインに向けて拳銃を発射するのです。
マインは左腕で銃弾をガード!
そして、遠藤の拳銃を斧でぶった切ります。
遠藤は、目の前で起きたことが信じられないようです。
るしあの体には金属が埋め込まれていて、銃弾を通さない。
目の前で起きた、腕で銃弾を防ぐという光景に……驚愕して、遠藤は言うのです。
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見つけた、僕の天使。


というわけで、新たな異常者が現れる本作。
今巻の敵は前巻のような外道な小悪党ではなく、超人タイプです。
遠藤と言う名前で、アルバイトなんかをして暮らしている普通の男、に見えたこの男の正体はとんでもないものでして。
予想をはるかに超える力を持つ遠藤に、マインとるしあのコンビは予想以上の苦戦を強いられることとなるのです!!
そしてただでさえ並ではない力を持っている遠藤を相手にしている上、マインがとんでもないことに!?
妻子を殺された男や、その男とつながりがあるある人物、そしてその人物によってこの戦いに参戦してくる新たなヒットマンもからみ、物語は混迷!!
大田原のいやらしい企みは、結実してしまうのか?
マインとるしあによって、一矢報いることができるのか。
今回の戦いも一筋縄ではいきません。
血渋木飛び散るスプラッタ&エロスアクション、今回も容赦ありません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!