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今回紹介いたしますのはこちら。

「超人戦線」第4巻 原作・青山広美先生 漫画・山根和俊先生 

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。

さて、謎の女性FEEの導きにより行われた、超人VS達人の戦い。
激しい戦いが連続し、戦いの数だけの勝者と屍が生まれました。
果たしてこの謎の少女の目的は何なのでしょうか。
今巻で、その最後の超人VS達人が行われるのですが……?


7組目の激闘は、再生超人VS暗殺者、と言うものでした。
どんな外傷を加えられようとも、瞬く間にその体は再生し、全くの無傷の状態にまで戻ってしまう不死身の人間。
それに対するのは、殺人に精通した凄腕の暗殺者でした。
その能力だけ見れば、再生超人に対して、暗殺者が対抗するすべがないようにも見えます。
ですが暗殺者が文字通りのプロ中のプロであるのに対し、再生超人はごく普通の、いや、平均以下の身体能力しかない女子高生。
暗殺者はその様々な知識や技術、策略を駆使して追い込んでいき……

そんな今までの戦いを超えるような凄惨な戦いを終えた後のこと。
とうとうFEEが動き始めました。
FEEのもとにやってきた、黒猫。
ピースはそろったね?とその黒猫は語りかけてきました。
FEEはその黒猫を「MATE(メイト)」と呼び、そちらはどうかと尋ね返します。
完璧だ、と答えるMATEなのですが、「出力に少々手間取った」と奇妙なことも言うのです。
この時空でできうる限りのアップグレードはした、お前なんかに負けるわけがない。
MATEの7ピース、スタンバイはできてるよ。
……どうやらこの会話から察するに、MATEはFEEと敵対しているようです。
そして、MATEの持っているピースと言うのは、FEEとは違って自ら作っているものの様子。
その事実を証明するかのように、その時イギリスのストーンヘンジがまばゆい光に包まれていました。
炭素型強化ドロイド、「カーボノイド・リブーテッド」。
それがMATEのもつピースの名前のようです。
MATEはそのピースに絶対の自信を持っているのでしょう、FEEに対してこういうのです。
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最高のエクスタシーを用意しよう。

FEEのゲームに勝ち抜いた7人は、集まって富士の樹海に来ていました。
リンジの導きによってたどり着いた樹海の奥深くにあったのは……FEEが戦ってきた戦士たちにも見せた、生命の樹を連想させる文様の刻まれたボードです。
7つのサークルに、これまでの戦いの結果が刻まれ……一番下のサークルにだけまだ何も記されてはいません。
その意味するところは……この7人の誰もがまだわからないのですが、FEEに7人をこの場に連れてくるこいと告げられていたリンジにはなんとなく分かっているようです。
最後の戦いの後現れたFEEが言っていたこんな言葉、
「次のステージに向かうための仲間を集めろ」。
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最後のなにも記されていないサークルは……おそらく、この7人が一丸となって挑む、新たなゲームのためのものなのでしょう!!
様々な犠牲やトラウマを負いながら、何とか勝利を手にした7人。
そのほとんどが、もうあんな命懸けの戦いなどしたくないと恐怖を感じています。
ですが、そんな7人に声をかけるリンジ。
これにはきっとわけがあるに違いない。
何故オレたち7人がこのゲームのプレイヤーに選ばれたのかも、そのすべてを今日明らかにしてもらおう、と!
……その答えは、すぐにもたらされました。
予選だよ。
そう言いながら現れたのは、MATEでした。
そしてそのすぐ後ろには、FEEもいます。
FEEが選んだ君たちのゲームは僕も堪能させてもらった。
でも、今まではエリネーションに過ぎなかったのさ。
いきなり現れた見知らぬ黒猫からそう告げられてもわけのわからない一同。
FEEとMATEは、ついに真実を語り始めたのです。
「超人VS達人」を戦わせて、7人の最強の戦士を選抜した理由は一つ。
「MATEの七戦士」と戦うため!!
いきなりこういわれてもやはり事情が呑み込めないのですが、その瞬間に突然7人の輪まりに、フードをかぶった7人の若い男女が姿を現したではないですか!!
その7人のリーダーだというレオは自己紹介をしてくるのですが……どう見ても敵の7人は十台程度の若者ばかり。
彼らが本当に戦えるのか、と戦闘技術に長けた達人組は疑問に感じるのですが……彼らはMATEが作り上げた人工生命体。
アップグレードを重ね、優れた頭脳に超人の能力を持った未来の新人類だ、とMATEはその力に太鼓判を押すのです。
FEEは早速新しいゲームの説明をしようと言い出すのですが、そこでとうとう我慢できずにリンジが口をはさむのです。
俺たちはまだだれもOKなんて言ってない、こいつらと殺し合う理由は何だ?
俺たちが選ばれたのには理由があるんだろ?
戦う目的を教えてくれ!!
……リンジが心のそこから欲していた、戦う、戦わされる理由。
その理由を……FEEはこともなげにこう答えたのです。
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おもしろいからよ。
決まってるでしょ?
戦慄すら覚える笑顔で、理由にもならない理由を告げたFEE。
リンジたちは……否応なく、史上最悪の「暇つぶし」につき合わされることになるのです……!!


というわけで、いよいよ新たなステップに入ることとなる本作。
今までは能力者VS達人と言う、人知を超えた超能力が勝つのか、その超能力を凌駕する技術はあるのかと言うバトルが行われてきました。
命を懸けたその戦いですが、きっとその先には何かがあるのだろうという希望にすがって戦っていたリンジのようなものもいたわけです。
ですが、その実態が単なる楽しいからという享楽的なもので……
そんなことのために、戦いに巻き込まれてしまった罪のない人までもが犠牲になったのです。
そう簡単に、新しいゲームに挑戦しますとは言えません!!
が、相手はあのFEEです。
楽しむためならば、興味のない人間の命など何とも思わないわけで。
今までの戦いの規模を大きく超えた、とんでもない事態を巻き起こすことで参加を強制してくるのです!!

新たな敵は、超能力者にして天才的な頭脳を持ち、同時に自らを新人類として旧人類の命など塵芥のようにしか思っていない存在です。
その力、頭脳、そして残虐さは、今までの戦いで悪役をやってきた敗者たちが可愛く見えるほど!!
果たしてこの戦いはどんなものになっていくのでしょうか。
リンジたちは超超人と言っていいMATEの7戦士にどう立ち向かうのか?
この戦いを乗り越えた先に未来はあるのか……?
目の離せない展開が続きます!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!