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今回紹介いたしますのはこちら。

「えらしこ」第1巻 さのうくにかず先生
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスエクストラより刊行です。

さのう先生は、漢字表記の「佐能邦和」名義で描いた「天然華汁さやか」が代表作となる漫画家さんです。
「さやか」といいますと、優等生ながらエロスな妄想が止まらないさやかの日常を描いた、エロスを前面に押し出したコメディでした。
そちらは下品な表現やあまりにも濃過ぎるキャラなんかで人を選ぶ作品でしたが、本作ではそういったエグい(?)表現はなし!
さのう先生が真っ向から萌えに挑んでいるのです!!

フットサル部、と書かれた張り紙を見て足を止めた小柄な女子中学生、神流(かんな)。
フットサルに興味がある……というわけではなく、むしろフットサルがなんなのかまったく知りません。
そのパッと聞き、ちょっとよくわからない響きにひかれてなんとなく足を止めていたのですが、そこに当のフットサル部部員、ゆんが姿を現して神流に声をかけてきたのです。
絶対的インドア派である神流ですが、ゆんの立派なお胸を見てさらに興味を惹かれます。
この部で鍛えれば自分もこれくらい立派に成長するのか?
完全に勘違いから始まりはしたものの、こうして神流はフットサル部の門をくぐることになったのです。
フットサル部の部員はゆんのほかには部長の理緒がいるばかり。
その理緒ですら、リフティングは3回がベストレコードだと言う素人でして……
おまけに部室として使っているのは元茶道部のそれ。
入部してくれるかもしれない神流に対して、お茶とお菓子でもてなすそのさまはまさしく茶道部!?
そんななりですが、部長の理緒がフットサルをやりたいと言う情熱(だけ)は本物!!
何とかフットサルのメンバー数である部員5人を目指して部員を募りたいところですが……?

という感じの本作。
さのう先生といえばお色気というイメージがどうしても拭いきれませんが、本作のお色気はあくまでふんわりした感じのもの。
乳首券の発行は無いではないですが、ホントーにささやかな表現に終わっています。
だからと言ってかといってお色気表現が薄いかといえば消してそうではありませんで、さのう先生の性癖なのか(?)頻繁に各キャラが大またをひろげてくださいます!
そうでなくとも、さのう先生ならではのむっちりとした等身の高い体でありながら、ロリロリした感じの顔をしている独特の絵柄はそれだけでもエロス!
直接的な描写だけに頼らない、ハイブリッドなお色気が堪能できます!!
そして忘れてはならないのが本作全体を包み込むホンワカしたムード。
この後部員も5人そろい、めでたく練習もできるようになります。
ですがまともにフットサルをできる人が顧問の先生を含めても誰もおらず、結局手探りでなんとなーく部活を続けていく感じになりまして……
フットサル部の活動をチョロチョロやりつつも、仲良しメンバーによる何気ない日常を描いていく。
昨今では珍しくない部活動系4コマですが、やる気はわりとあっても教える係がいないからなんとなくになってしまう、というタイプの作品は珍しいかもしれません!
とはいえ、部活をやろうとやるまいと、各キャラクターのかわいらしさは変わりません。
仲良し5人の部員ののんびりキャッキャウフフライフを、ただひたすらに愛でるのが正しい楽しみ方……なのかも?


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!