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今回紹介いたしますのはこちら。

「進撃の巨人」第13巻 諫山創先生
講談社さんのマガジンKCより刊行です。

エレンの奪還作戦に挑んだ兵士達。
エレンの奪還には成功したものの、あまりにも多大な被害をこうむってしまうことになりました。
そんな中、エレンが奇妙な現象を起こしたのです。
エレンが巨人に指示を出し、同士討ちをさせた、と言う!

ここ最近の出来事から、いやがおうにもひとつの結論に達することになりました。
巨人は、人間が姿を変えたもの。
今まで絶対的な敵であると考えられ、容赦なく切り刻んできた巨人が、人間であった。
その事実は多くの兵士達にショックを与え、そして自分の家族が巨人に変わってしまった現実を目の当たりにしたコニーのショックは計り知れません。
そのショッキングな現実の他にも、間近に危機は迫っています。
エレンの身を狙っているのは、ジャンやライナーと言った「外」の人間だけではない、ということ……
エレンたちからすれば、巨人化、そして体を硬質化させる能力、巨人を操る能力を駆使して、ウォール・マリアの奪還を行いたいところ。
そのためには今のエレンに出来ることや出来ないことをしっかりと把握するための実験なんかを行いたいのですが……
政府に見つかれば、彼らは間違いなくありとあらゆる手を使ってエレンの捕獲に走ることでしょう。
エレン達は闇に潜みながら、実験を続けなければならなくなってしまったのです。
もちろん政府の方も黙って見ているわけではありません。
彼らの取った手段とは……?!

というわけで、エレンたちと政府の思惑が交錯する今巻。
巨人達を駆逐する、という意識をぶれさせることの無いエレンですが、新たに巨人を……いや、自分の家族を巨人に変えた存在に深い復讐心を抱いたコニー。
人間を巨人に変えたのはおそらくあの「さる」であることは間違いないでしょう。
深い深い恨みを持つことになったコニーは、これからどう動いていくのか?
その恨みが、彼を死地に追いやることがなければいいのですが……
そして大きな謎であり、物語の新たな核となっているクリスタこと、ヒストリアに関しても掘り下げられていくことになります。
今思い出している彼女の過去には、辛く、重い思い出しかありません。
ですが「何故か思い出せない」記憶の中に、何かの鍵があるようで……
記憶、といいますと、エレンにも不可解な記憶がフラッシュバックすることがあるのです。
何故か思い出せない、あるいは経験したことのあるはずの無い、過去。
その記憶が、あまりにも深い謎を暴くことになるのでしょう!!

そんなエレンたち兵士達のほかに、エルヴィンもまた一人で彼にしか出来ない戦いに挑んでいくことになります。
おそらく本作のキャラクターの中で、最も真相に近づいている人物の一人であろうエルヴィン。
彼の働きがエレンたちどころか、壁の中の人類を、そして壁の外の存在の人生も大きく変えていくはず!!
問題はこういう動きをしているキャラクターだけに、いつ誰にやられてしまってもおかしくないと言うこと……
エルヴィンはその信念を貫くことができるのか?
そして無事にその行く末を見届けることができるのか?
その戦いも見逃すことはできませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!