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本日紹介いたしますのはこちら、「ねじまきカギュー」第11巻です。
作者は中山敦支先生。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行、週刊ヤングジャンプにて連載されています。

さて、生徒会長との戦いに勝利した鉤生。
ですがその戦いで残ったのは、理事長の底知れぬ闇ばかり。
このままでは鉤生たちの、そして生徒会長の今までの努力も全てその闇に飲み込まれてしまいかねない。
そこで立ち上がったのは、鴨だったのですが……

鴨の機転により、鉤生たちも生徒会長も、他の生徒たちから憎まれることを防ぐことができました。
ですがその代償として、鴨が生徒たちから悪のテロリストとしてその憎しみを一身に買うことになってしまいます。
しかし鴨からすれば、生徒を守ることこそが最優先。
何も知らない生徒達から医師を投げられるような日々が続きますが、それでも愛する生徒達の為に鴨は教師を続けるのでした。

そんな日々が続き、時は11月1日。
突然、緊急生徒総会が開かれることとなりました。
壇上に上ったのは生徒会長……ではなく、副会長の貞鳥と亜鳥。
そして彼女たちが告げたのは、生徒会の総辞職だったのです!
先日の戦いでのダメージが大きく、今のままでは生徒会を運営し続けるのが難しくなったから、とのことなのですが……
ともかくそうなれば、新たな生徒会を早急に作らなければいけません。
解散総選挙を行う……と言い掛けたところで、
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突然壇上に黒衣の集団が現れたではないですか!!
その黒衣の集団は、選挙管理委員会。
そしてその委員長、白雲電子が仕切り始めました。
生徒会解散が宣言された瞬間から、全校生徒の自治権は我々に委譲される。
要するに今一番偉いのはわれわれだから、選挙期間中全ての生徒は1匹残らずわれわれに従ってもらう。
突然現われて仕切り始めた白雲に、生徒会長に心酔していた男は思わず生徒会長に変わりなんていない、何が選挙だと異を唱えます。
すると白雲は目にも泊まらぬ動きでその男の顔面を踏みつけました!
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不正を働く思えのような豚のケツはまず警告、次に選挙権剥奪、過去には停学、退学になったものもいる、と見下ろしながら言い捨て……
この選挙管理委員会、今まで鉤生が戦ってきたものたちに引けを取らない「一筋縄ではいかなさ」を持っているようです……!!

白雲は、これから一週間の立候補期間に入る、と宣言しました。
生徒会長に立候補するものは原則として、100名以上の推薦署名を集めること。
来週の次の生徒総会までに、署名を提出しなければ立候補すらできない。
期間中は学園中の監視カメラで監視しているため、偽造や捏造と言った不正も不可能。
ですがそれくらいの署名を集められない人間が、1万人の生徒を背負って立つことなどできないでしょう!!
前生徒会長、衿沙を超えるリーダーの誕生を、この巨大学園は必要としているのです!!

次の生徒会長を決める。
一言で言えば簡単ですが、なにせ前任があの物凄いカリスマであった衿沙だったのですからその道は困難を極めるでしょう。
さらに言えば、生徒会長という生徒のトップに立つ立場ならば、あの怪物、理事長とも渡り合っていかなければならないわけで……
これからこの学園はどうなっていくのか。
不安を感じるのは、そう呟いた富江だけでは無いでしょう。
そんな重苦しい中で名乗りを挙げたのは
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紫乃!!
あの戦い以来、鴨に対するバッシングは目に余るものとなっている。
もう一度風紀を引き締めなければならない。
そして何よりも、暴虐の理事長を牽制しなければならない!
誰かがやってくれるのを待って入られない、生徒を護るには生徒が立ち上がらなければならない!!
紫乃の決意に鉤生が、仲間達が、そして織筆が同調!!
決死の選挙戦が始まったのです!!

当初は協力などできるかと突っぱねてきた前生徒会のメンバーたちにも、鉤生の思いは伝わります。
前生徒会のメンバーにくわえ、それぞれが校内を奔走して多くの署名を集めることができました。
そしてやってきた生徒総会の日。
生徒会長に立候補するメンバーが、壇上で全校生徒にお披露目されることとなりました。
その人数は4人。
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まず、前選挙で唯一衿沙と渡り合い、今でも校内のアイドルとして絶対的な人気を誇る満村万里倫(みつむら まりりん)、署名数は838!
続くは我らが犬塚紫乃、署名数は186。
さらにおっとりした印象を受ける地味めの少女で、通称は「みんなのお母さん」、富楽杏音(ふらく あんね)、署名数101。
そして末席に名を連ねたのが……
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マブルゥ、署名数、1!?
先日までこの学校の生徒ですらなかった筈の彼女が何故ここでこうして立候補しているのでしょうか!?
それに100なければならない署名が1で、立候補が成立しているのは何故なのでしょう!?
この選挙、嵐が吹き荒れそうです!!

というわけで、今までの肉弾戦ではなく、選挙戦が始まる今巻。
風紀委員の実績を持つ紫乃ですが、テロリストとされている鴨にいまだ付き添っていると言うところがせいた立にとっては悪影響を及ぼしかねないわけで。
選挙と言う「印象」が重要な戦いでは不利と言わざるを得ません。
そして印象と言う面をみるに、最大の敵はやはりまりりんでしょう。
生徒達をひきつけてやまないその圧倒的なキャラはやはり脅威。
この選挙戦での大本命は揺るがないはず!
またマブルゥもどうでるのかきになるところ。
本人にはまったくやる気がなさそうですが、だからと言って何もしないままこの戦いを見えているだけとはならないでしょう。
本気で選挙に挑むのか、誰かを支援するのか、あるいは選挙戦自体をぶち壊そうとしたりするのか?
充分な実力は持っているだけに、どうなってもおかしくは無いでしょう!!
さらに気になるのは杏音。
どう見てもモブのようなビジュアルの彼女ですが、本作で唯のにぎやかしのようなキャラクターが登場するとは考えにくいわけで。
現段階で最も印象の薄い彼女こそ、最も警戒すべき存在なのかもしれません!!

生徒達の戦いが加熱する中、鴨もまたその決意を新たにします。
暴虐きわまる理事長に対し、鴨が取る行動とは!?
こちらも見逃せない戦いとなって行きそうです!!

白熱の選挙戦、「ねじまきカギュー」第11巻は全国書店にて発売中です!
肉弾戦はほとんどなくとも、充分すぎるほどに激しいその戦い。
生徒達の頂点に立つのは誰なのでしょう!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!