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本日紹介いたしますのはこちら、「魔法少女・オブ・ジ・エンド」第2巻です。
作者は佐藤健太郎先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、別冊少年チャンピオンにて連載されています。

さて、突然空より現われて、人々に死を振りまき始めた「魔法少女」達。
児上は運よく生き残った生徒達と、幼馴染のつくねとともに何とか地獄絵図と化した学校から脱出に成功します。
魔法少女と、それに殺されてゾンビのような姿に変わり果ててしまった人々の魔の手をくぐりぬけ、何とか立てこもるのに最適そうなショッピングモールに辿り着いたのですが……?

ショッピングモールでは、あまりに不可思議な光景が拡がっていました。
裸にされて、床に力なく倒れこんでいる数名の女性。
そしてその横で、あそこを丸出しにしてはしゃいでいる、警官が……
その警官、「美味そうなJKキタ!」などと嬉しそうに叫んだかと思うと、今度は手にした拳銃を構えて「脱げ」と命令してくるのです!!
明らかにおかしいその警官、どうやら立派なお胸をもつ夜華や清純そうなつくねに興味を示しているようで。
ふざけるなと突っかかってくるごく普通の女子高生、みきを相手に
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容赦なく発砲!!
どうやら己の欲望のためならどんな悪事をもいとわない、恐ろしい人物のようです……!

その警官、芥。
欲望のままに夜華を蹂躙しようとするのですが、背後から痛烈な一打を食らって昏倒します。
その一打を放ったのは、銃声を聞きつけてやってきた久代と言う男でした。
シュー活中のトー大生だと言う彼、児上たちよりも先にこのショッピングモールにきていて、救助を待っているのだとか。
フードコートには他にも生存者がいて、その中には児上たちと同じ制服を着たものもいるとのこと。
不幸中の幸いとばかりに、芥を手錠でその場に繋いで拳銃を奪い、安全を確保した上でその場に向かうのでした。

そのころ、楓は一人みきの治療のために薬局で薬をあさっていました。
とにかく手当たりしだいもって行くしかない、と棚から薬やら包帯やらをカゴに詰め込んでいると
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突然その形相が一変!
「まじかるー」と、あの忌わしい言葉を呟いたのです!!

ですがなにやら様子が変。
こいつはダメだ、早く別の者に、と何かよくわからないことを呟いています。
そこに何も知らない少女が通りがかります。
ママを探しているらしい、小学生らしい少女。
楓は彼女に迷子?と優しく語り掛けるのですが、彼女が一人であることがわかると再び亜ノッ邪悪な表情を浮かべてこういうのです!
よし、こいつにしよう。
次の瞬間
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楓は自身の唇を少女の唇に押し付け、物凄い勢いで「何か」を流し込んだのです!!
直後、楓は崩れ落ちてしまいました。
ですが気絶したと言うわけではなく、文字通り憑き物が落ちたかのようにいつもの表情に戻り、早く薬を私に行かないと、と呟くのです。
楓が振り返ると、後ろには先ほどの少女が立っています。
きみは?
楓がたずねると、少女は何事もなかったかのような笑顔で、美羽と名乗るのでした。

ショッピングモールには予想以上に多くの生存者が残っていました。
そして児上たちと同じ制服の生存者は、同じクラスの姫路という男子だったことが判明。
厳しい中でも、プラスの出来事に出会うことが出来たのです。
そんな中屋上にでると、空に
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たくさんのヘリコプターが飛んでくるのが見えるではないですか!!
自衛隊のヘリです!!
児上たちは助けを求めるのですが、気がつかないのか、あるいは魔法少女たちとの戦闘のためそれどころではないのか、そのまま通り過ぎていってしまいました。
救いの手と思われたヘリがあっけなく過ぎ去って言ってしまったことにショックを隠しきれない児上たち。
しかしそれをゆっくりと見送るヒマも彼らには与えられなかったのです!
突如としてモール内から聞こえてきた叫び声。
慌てて中に戻ってみると、そこでは
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あの少女、美羽が生存者達を惨殺しているではないですか!!
それも、素手で……!!
美羽は児上たちに気がつくと、まじかるーと呟いて……話しかけてきたのです。
いろいろ聞きたそうな顔してるね。
何でしゃべってんのとか、やつらの仲間だったのとか?
あんま深いことは使命に反するから言えないけど。
ひとまず、殺(や)ること殺(や)らなきゃね。
そう言いながら、右手に掴んでいた人物の頭を砕いた美羽。
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いつの間にか、彼女の額には「魔法少女」と思しき顔が生えていて……!?
一体彼女は何者なのか?
そしてこの初めて出会う、会話の成立する魔法少女から、この騒動の真相が明かされるのでしょうか!?

というわけで、ショッピングモール編が収録された今巻。
本作といえば容赦のない登場人物の死にっぷり、そして謎ばかりの魔法少女と言う2点の要素に目が行きます。
今巻もそこは外しません!!
バッタバッタと死んで行く名もなきキャラに名のあるキャラ。
今巻の最後には驚きの人物まで魔法少女の手にかかって……?
そして後者のほうも、謎ばかりと言うところはまだ変わらないものの、すこしだけ真実が語られ始めます。
殺戮につぐ殺戮、そしてほんのすこし片鱗が見られる謎の真相。
今巻で早くもショッピングモール編は終わり、次巻からは新展開へ!
黒幕らしき存在もその姿を現し、謎が解き明かされていく展開になりそうです!!

そして今巻も加筆・修正に加え、謎の真相に迫る描き下ろしオマケ漫画も収録!!
まだまだその謎を解き明かすには部分的過ぎるものの、魔法少女が現われる前からそれが始まっていたことを感じさせるないように!!
本編ともども必見の内容となっております!!

魔法少女の恐怖はいまだやまぬ、「魔法少女・オブ・ジ・エンド」第2巻は全国書店にて好評発売中です!!
謎と恐怖が吹き荒ぶ本作。
一体この自愛はなんなのか?どうやって収束させればいいのか?
これから先の展開も見逃すわけにはいかなそうです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!