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本日紹介いたしますのはこちら、「グラゼニ」第8巻です。
作者は原作が森高夕次先生、漫画がアダチケイジ先生。
講談社さんのモーニングKCより刊行、モーニングにて連載されています。

さて、中継ぎの便利屋から一転、先発ローテーションの6人目としてマウンドに立つことになった凡田。
ところがピッチング自体は悪くないものの、どうにも運が悪く勝ち星がついてこないのです。
さらにめぐり合わせで先発を控えている前夜にラジオ番組にでることになってしまい……
不安の残った前日を迎えたのでした。

久々の先発となる明日へ想いを馳せ、悶々とする凡田。
今のところ0勝3敗、防御率7.76。
今回の登板で結果がでなければ、先発投手としてどうなってしまうかわかりませんし、そもそも年俸にも絡んでくることは間違いないでしょう。
凡田の脳裏には様々な思いが駆け巡ります。
そんな時、後輩から電話がかかってきました。
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「寺杉さんが抹消された」とのことです。
寺杉さんとは、凡田の所属するスパイダース、不動の正捕手。
なんと凡田の大一番を控えたこの時に、正捕手がリタイヤと言うアクシデントを迎えてしまうのです!
しかもどうやら噂によると、かわりにマスクをかぶるのは2軍の捕手、丸金だとか。
実はその丸金と凡田、2軍ではバッテリーを組んでいまして。
2軍ではそのバッテリーで見事3勝0敗と言う好成績を残しています。
とは言え、大事な大事な先発復帰戦へ「2軍のバッテリー」で挑むことになるのは、不安以外の何者でもないのです……

丸金千太郎、24歳。
彼はその待望の一軍での試合開始直前に、試合を身に来ていた母親と妹に話しかけていました。
プロ野球には、1500万円の一軍最低年棒保障と言うものがある。
150日一軍登録されたら1500万円はもらえると言う計算。
自分は年棒500万円、差額1000万円を150日で割ると、一日当たり6万6千666円。
一軍に3日いられれば約20万、2ヶ月いられれば400万円……
差額が振り込まれたら、とりあえず洋服でも買え!
グラウンドには銭が埋まっているんだ、今日から俺はソレを掘り起こしていく……
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ブルペンで丸金に球を放る凡田。
一応いろいろと確認の意味もこめて、凡田は丸金に尋ねてみました。
「お前一軍の試合出たことあったっけ?」と。
すると丸金は自信満々に答えてくれました。
2年目に代走で一試合、3年目に代打で一打席、守備は4年目に一イニングスだけ……
こんなのが今日の俺の女房役かよ、と凡田が嘆くのも無理はありますまい。
そんな凡田に、今日は息子をよろしくお願いします、と例の丸金の母と妹が声をかけてきます。
会釈で返す凡田ですが、実は丸金が家族にあそこまでお金の話をする理由を知っているのです。
丸金の両親は、彼が中学生の時に離婚。
母一人に二人の子供……と言う状況からのドラフト5位指名を受けました。
丸金本人こそ寮で暮らしていますが、母と妹の生活費は全て丸金の給料からでています。
しかも妹の大学の学費も含めて。
母に恩返ししたい、妹にも学校に行かせてやりたい。
そんな思いもあり、彼はこう自称しているのです。
「僕は野球をお金を稼ぐ道具としか考えていませんから」と。
さらにプロ野球選手の平均選手生命が7~8年であることをよく知っていまして、高卒の彼は6年目の今シーズンが正念場だ!とやる気まんまんモードになっているのでした!!

凡田にも負けないくらいのグラゼニへのこだわりを見せる丸金。
そんな彼との不安の残る登板、第1球を投げて凡田は……いや、丸金以外のほとんどの選手が違和感を感じていました。
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球が速い。
いや、スピード癌では138キロしかでておらず、いつもどおりです。
凡田は昨晩のラジオ出演の影響がでるのではないかと不安視しながらも、方は軽いななどと考えながらピッチングを続けるのですが……
不調どころか、むしろ絶好調!!
プロに入ってから一番の絶好調と言える手ごたえすら感じるのです!!
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もしこのまま完投させてもらえたら、もしかして完封しちゃうんじゃないか?と言うくらい……!!

監督たちも一回でわかるくらい球が走りまくっている凡田。
ところが今日の球はどうかと丸金に尋ねてみると、「いいとは思いますよ」「三者凡退だったし、悪くないんじゃないっすか?」と言うなんかふわふわした答えが返ってきました。
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ピッチャーの気持ちをうまいこと盛り上げ、気持ちよく投げてもらうのもキャッチャーの仕事のひとつなわけで。
好調の肩の調子とは裏腹に、女房役には不安ばかりが募っていくのです。
一方の丸金は、俺のリードは冴えてるとしたり顔。
そして内容はボテボテの内野安打だったとは言え、7回まで丸金は2打数2安打を記録していまして、一層調子に乗ってしまうのです。
凡田のピッチングは本格的に好調で、今まで5回で降板が恒例だったのに、7回を0で押さえています。
この好調のピッチングの一因として、今のところ0VS0で試合が動いていないと言うのも外せません。
1~2点リードしていたらプレッシャーがかかりますし、3点以上のリードをとっていたら気が緩むかもしれない。
今の0VS0が、適度でいい緊張感を保てていて、校長をキープすることに繋がっていたのです!!
が。
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7回裏、まさかの満塁ホームラン。
しかも打ったのは、あの丸金なのです!!!
一気に均衡が崩れテしまったこの試合。
凡田の好調は維持できるのか?
丸金の調子コキが加速してしまうのか?
試合は意外な方向へと進んで行きます!!

と言うわけで、凡田の先発に再び暗雲が立ち込めはじめた今巻。
保守としてはあまりにも未熟な丸金の登場が、凡田にとってどのようなプラスを生むのでしょうか?
あるいは、凡田の先発人生の終焉を言い渡す決定的なマイナスを与えてしまうのでしょうか……?
丸金と凡田の「夫婦」の物語は、もう少し続いていくようです!!
そして凡田のもう一つの心配(?)ごと、定食屋のユキちゃん関連のお話も進行します。
今までは、高嶺の花として眺めているだけに過ぎなかった(立場的に言えばプロ野球選手の凡田のほうが高嶺な気がしますけど)彼女との関係。
ところがどっこい、ひょんなことから二人の関係が大きく変わっていくのです!!
凡田の恋はどうなるのか?
こちらも見逃せませんよ!!

先発投手としての正念場、「グラゼニ」第8巻は全国書店にて発売中です!!
凡田だけでなく、周囲にもじわりと変化が訪れてくる今巻。
先発投手に転向するのかと合わせて、注目していきたいところです!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!