本日買って来ましたのはこちら、「ハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~」です。
ガンガンで連載されアニメ化までした「ハーメルンのバイオリン弾き」の続編で、前作の主人公であるハーメルの息子が軸となって展開する物語です。

作者の渡辺道明先生はこの「ハーメルンのバイオリン弾き」でデビューし、10年にわたる長期連載をしたデビューとともに頭角を現した漫画家です。
ハーメル終了後は「ファントム デッド オア アライブ」というガラリと違う空戦を扱った漫画を連載したり、プレコミックブンブンで児童向け漫画を連載したりと活躍されていました。
持ち味はたとえ美形であろうとヒロインであろうと容赦なく汚れ役を演じさせる執念ともいえるくらいのギャグ根性、そしてそれをシリアスなストーリーに混ぜ込む作風です。
徳弘正也先生にちょっと近いかも。絵に癖が強いところも含めて。

さてこの「ハーメルンのバイオリン弾き」ですが、全盛期はかなりの人気を誇っておりましたのでご存知の方も多いとは思います。
しかしネット上の感想などを見ておりますとなにやら20巻くらいまでしか知らない方が多いようで。
確かに原作はヴォーカルが出てきてからなかだるみ……もといひどく重苦しい展開が続いていましたのでそこで読むのをやめてしまった方が多いのもうなづけます。
ですが最終決戦近辺の盛り上がりは壮絶で、中盤以降読んでいないという方には「勿体無いお化け出るよ!」といいたくなるようなすばらしい仕上がりなんですよ!

自分以外のあらゆる万物は自分のおもちゃか餌に過ぎないと言い切る魔王ケストラー。
誇張抜きの凄まじいまでの強さでハーメル達はねじ伏せられてしまいます。
その強さに加え魔王にふさわしい卑劣な手段を用いるケストラーに怒ったハーメルは己のなかに流れる魔王の血の力を全開にし、魔族化をもいとわず必死に戦います。
ですがそれでもケストラー力は圧倒的で、手のひらの上で踊らされるかのようにもてあそばれてしまうのです。
人類は壊滅寸前にまで追い込まれ、ハーメル達も倒れます。
しかしその窮地でハーメルを支え続けてきた少女、フルートが女王の力を目覚めさせ人々の活力をよみがえらせていきます。
それによって人間の力を取り戻したハーメルは魔族の力でなく、魔曲という人間の力でケストラーを撃破するのでした……

渡辺先生の躍動感あふれる絵柄もあいまって、興奮と感動を味わえること間違いなし!
もちろん合間のギャグもバリバリで楽しませてくれます。
こりゃあ読まないと損ですぜ!!
なにやら廉価版の単行本が同日発売らしいので興味をもたれた方は本屋さんへ急ぎましょう!
……廉価版だからコンビニかも!わからん!

そして待望の続編がこの「ハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~」です。
物語の中心になりそうな人物は二人。
ハーメルの息子でその面影を色濃く感じさせる「グレート」
そして妖精をつれた不思議な何かを感じさせる少年「シェル」です。
この第1巻では二人がそれぞれの思惑を旨にスフォルツェンド魔法学校に入学しようとします。
そのために繰り広げられた入学試験では常軌を逸した魔法使いになるという信念を見せたシェル。
それは幼い頃自分の村が魔物に襲われた際に魔法使いである「クラーリィ」に命を救われ、その姿にあこがれ続け自らも絶対にそうなろうという気持ちの現れでした。
何とか試験に合格した二人でしたが、城内を案内されているうちにアクシデントが起きてしまいます。
グレートが実験のため研究していた凶暴な魔物と同じ檻のなかに閉じ込められてしまうのです。
魔物の猛襲によりグレートは自らの得意とする父譲りの「魔曲」を奏でることが出来ずに絶対の窮地に追い込まれてしまいました。
その窮地にやってきたのはシェル。
自らの小柄な体を檻の隙間よりねじ込んで侵入してきたのです!
そして彼は「時間を稼ぐから魔曲を弾け」と促します。
ですが魔曲は心を持たない魔物にはきかない可能性もあるのです。
そこでシェルはためらわずこう続けるのです!
「じゃあっ… 僕に弾いてよっ!」
自らを強化する魔曲を弾かせ、自分の十数倍はあろうかという魔物を倒すと決めたシェル。
魔曲が完成するまでに何度と無く攻撃を受け、負傷してしまいます。
何とか魔曲は完成し、叫びとともに一撃を決めることに成功しますが……

ここで第1巻は終了します。
グレートの複雑な背景と、シェルの熱き思いが僅かに明かされました。
そして第2巻ではグレートの更なる深き闇が明かされていくことになります。
ますます深く暗く、そしてギャグも満載で展開していくであろう「ハーメルンのバイオリン弾き~シェルクンチク~」
もう目が離せませんね!
さあ!今度こそ本屋さんにいそぐのです!!