本日紹介いたしますのはこちら、「バキ外伝 疵面(スカーフェイス)」です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスから刊行されています。

作者は板垣恵介先生と山内雪奈生先生。
板垣先生は言わずと知れた本編、バキシリーズの作者で、こちらの作品では原作として参加しています。
山内先生は板垣先生のアシスタントで、自分の名前がクレジットされる作品はこちらが初となるようです。

さてこちらの作品、バキシリーズで大人気のキャラクターである花山薫を主役とした物語です。
バキ本編では語られることのなかった花山の過去や、「あれ?最近花山でてなくね?」と読者が思っていた時期に行われていた激闘などが描かれています。
生きていたころの母との思い出、父との別れ、素手で電車を横転させる花山以上の超巨漢の登倉竜士との戦いなど、花山を深く掘り下げるストーリーが展開。
ですが2巻の最後に収録されている話から大きなひとつの物語が始まることになります。
日本を闇から牛耳っているといっても過言ではない源王会の8代目、通称グランドマスターとの戦いです。
当初は一介の組長で、チビのオカマという外見からたいした敵ではないという認識でした。(作中の人物も読者も。)
ですが徐々にそのグランドマスターの恐ろしさが明かされていきます。
武器やの使用や不意打ちも辞さず、あらゆる手段を用いての戦いこそリアルファイトだというグランドマスター。
彼は部下を使って再三花山を襲撃させますが、花山は難なくそれを粉砕していきます。
そんな状況にとうとう我慢できなくなったのか、花山とグランドマスターの直接対決がとうとう実現しました!
一方の花山側の藤木組組長は、超一流の殺し屋として知られ、バキ本編でも死刑囚編に出てきた国松にグランドマスターの暗殺を要請します。
ですがなんと国松は得意とする暗殺術をグランドマスターに習ったと言い出したのです。
グランドマスターは国松の師であり、世の祭りごとを掌握している偉大な人物だと。
国松はグランドマスターの忠実な僕だったのです!
銃声が響き、藤木組組長は……
そして花山とグランドマスターの戦いはこれから、というところで衝撃的な幕引きを迎えます。
二人がにらみ合っていたそのとき、グランドマスターの合図とともに配置していた狙撃手の凶弾を浴び、花山は倒れ伏したのです。

登倉によって病院に担ぎ込まれる花山。
彼は敵討ちに行くといってその場を後にします。
花山の一大事をどこかから聞きつけたのか、御老公の手によってあのドクター紅葉が呼びつけられます。
緊急手術をしますが、紅葉をもってしても手遅れと言われてしまいます。
しかし花山はその驚異的な体力で一命は取り留めまが、重大な障害が残るだろうと宣告されてしまいます。
そんな大掛かりな手術をしたまさに直後。
花山は病院から姿をけしました。
全身に包帯を巻き、支え無しでは手ってすらいられない姿で花山は歩いていました。
劣化のごとき怒りをその目に宿して……

と、そんなところで第4巻は終わっています。
その後街中で倒れてしまったところでなんと事情により連載が終了。
未完となるのかと思った矢先に今年の夏ごろ、週刊少年チャンピオンにて今秋連載再開のアナウンスが入りました。
10月現在追加のアナウンスはありませんが、予告どおりならそう遠くないうちに連載が再開するはずです。
(正直な話、現在チャンピオンは5週連続新連載を開始している最中で、そのリスト内にはいっていないので11月いっぱい=秋の復活は無いと決定したようなものですが……)
花山ファンはものすごく気になるところで終わっていたこの作品を待ち望んだはず。
とにかく期待して待つしかありません!

というわけでバキシリーズファン大注目の「バキ外伝 疵面」は第4巻まで発売中です。
今まで未購入だった方も連載再開を前に購入して予習しておくのもいいかもしれませんよ。
最近のバキ本編より面白……
……さあ、本屋さんに急ぎましょう!

バキ外伝疵面-スカーフェイス 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
板垣 恵介

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破壊力=体重×スピー ...
うーん???どうなの ...
板垣さんも花山さんも ...
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