本日紹介いたしますのはこちら、「鬼燈の島(ホオズキノシマ)」です。
スクウェア・エニックスさんのヤングガンガンコミックスにて刊行、ヤングガンガンにて連載されています。

作者は三部けい先生。
別名義の同一人物である瓦敬助先生の紹介および著作の「菜々子さん的な日常RE」の紹介は先日、12月24日の記事にございますのでご参照くださいませ。

さて、こちらの作品はいわゆるサスペンス漫画ということになります。
良心の蒸発により孤児となった兄妹が絶海の孤島に存在する孤児院兼学校に入るところから物語は始まります。
その島に住んでいるのは生徒が6人、教師達大人が4人の僅か10名。
のどかな田舎で心の傷を癒す為にあるかのようなこの場所ですが、なにやら奇妙な点がいくつか存在しました。
何よりまず主人公が気になったのが、自分の部屋としてあてがわれた部屋にあった机。
依然住んでいた少年の名前が記されているその机には空かない引き出しがひとつ付いていました。
気になって仕方の無い主人公は無理やりそこをこじ開けます。
するとそこにはべっとりとついた血の汚れと、一本のナイフが……!

ガキ大将的ポジションにいた少年が教えてくれた、生き延びる為の約束は二つ。
大人の言うことを信じないということと、大人に本当のことを話さないということ。
それを守らなかったがために主人公の前に住んでいた少年は殺されたというのです。
一見すると優しく生徒想いの教師や、野良作業に従事する園長、職業教師と言った感じの冷たい印象しかない教師、長身の無口な教師。
そのどれもが敵であり、下手をすれば命を奪われる、と。

やがて主人公達はある部屋を見たことにより大人達への不信感を確かにします。
むざむざ命を奪われるならばと島からの脱出を決心し、実行に移しました。
それに気付いた教師達は、何かに取り付かれたかのように子供たちを追うのでした……

ともすれば単純な子供VS大人の生死をかけた追いかけっこというありふれた(?)題材に見えるこの作品。
ですが謎の幽霊少女や、いまだ不透明な大人たちの目的などなど、多くの謎を秘めた物語なのです。
作者さんのあとがき漫画にもにおわされている物語をひっくり返すようなどんでん返しが隠されていることは恐らく間違いないでしょう。
現時点でも十分に先が楽しみで仕方ないこの物語にまだまだ大きな起伏が待っていると言うのですから、まーこれは見逃す手は無いでしょう!!
三部先生といえばむっちりした女性キャラというイメージが(俺には)ありますが、この登場人物が子供とおっさんばかりの作品にも勿論むっちり要員はいるのでご安心を。
しかも保体の先生と小学5年生だっつうんですから参ったもんですよ!!
三部先生わかってらっしゃるよ!

孤島に蠢く奇妙な惨劇に目が離せない、「鬼燈の島」は現在2巻まで発売中です。
エロス&ホラー&サスペンスという王道的組み合わせを確かな実力を持つ三部先生が描くわけですから外れる要素なし!
こういうドロドロしたお話が平気なら必見の作品ですよ!!
さぁ、今すぐ本屋さんに急ぎましょうか!


鬼燈の島-ホオズキノシマ- 1 (ヤングガンガンコミックス)
スクウェア・エニックス
三部 けい

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