本日紹介いたしますのはこちら、「破壊魔定光」です。
集英社さんのヤングジャンプ・コミックス・ウルトラにて刊行されています。

作者は中平正彦先生。
中平先生とその著作、「さくらがんばる!」の紹介は12月28日の記事にて紹介しておりますのでお時間等ございましたらご参照くださいましたら幸いでございます。

さて、こちらの作品。
偶然に怪物と出会った主人公、定光は同時に出会った謎のマスクとともに怪物たちを倒していく、と言う単純極まりない作品……と思わせておきながら実は様々な謎と衝撃的な事実が次々と明らかになり、時空を超越した物語になるのです!

なぜか地球に続々と落ちてくる宇宙人、流刑体。
人間達と交渉の席に着くような温和なものからまともに会話すら出来ずに人間を殺し続けるもの、地球の大気になじめずすぐに絶命してしまうものなど様々な流刑体が地球にやってくるのですが、その数なんと2000万。
定光は流刑体を回収する目的でやってきたデータ生命体とともに戦うことになるのですが、どんな怪物でも殺しはスッキリしないという性分を持つ定光は苦戦しつつも流刑体を宇宙に飛ばす「回収」を続けます。
そんなとき現われた少女、やよい。
彼女は定光以上の戦闘能力を持つ兵器、ヴァルチャーを使い流刑体をたやすく葬っていきいます。
しかしそれ以上に驚くべき事実が判明しました。
やよいは特殊な装置を使って自らの時間を無限に切り分けた定光の亡き母そのもののひとつだと言うのです。
挙句に定光が戦ってきた流刑体は同じように別次元に存在する定光が変質したものである、と!

その後現われる謎の敵に定光は命を狙われることになります。
それは流刑体と戦い始めた定光が発揮し始めた能力を恐れてのこと。
能力、とはいわゆる予知能力で、数秒後などの極近い未来を完全に予知できるというものです。
なんだ、たいした能力じゃないね、と言う方は真っ当な漫画読みだと思います!俺もそうです!
ところがこの平行世界を扱った「破壊魔定光」では違うんです。
完全なる予知というのは定光が予知した未来以外の存在を許さなくなると言うこと。
つまり定光が予知をするたびにいくつかもわからないほどの平行世界が崩壊していると言うことなのです!
その崩壊の余波は定光ややよいにまで及び、体に亀裂が走り始めます。
それを防ぎ、全てを元のままに返すには現況を作った人物を消すしかありません。
TFTという装置を作り出した人物、神代やよい……亡くなった定光の母を……

というわけで現代漫画誌で数少ない本格SFバトルマンガ、「破壊魔定光」は全12巻が発売中です。
wowowでアニメが放映されましたが、アニメ版とは全然違う漫画版はかなりいろいろと濃く、必見の価値有り!
上に紹介した以外の「敵」の正体や奥深いドラマ、数々の凄まじいバトルと欲張り極まりない内容の傑作ですよ!
やよいだけでなく、青い肌の人造幼女コオネなんかも出てきまして萌え要素もあります!安心してください!!(なにを?)
その真価は2巻以降に発揮されますのでとにかく是非とも2巻までは読むべし!
表紙がギラギラしてて集英社さんもイチオシだ!(多分)
さぁ本屋さんに急ぎましょう!


破壊魔定光 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
集英社
中平 正彦

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