本日紹介いたしますのはこちら、「ストリートファイター ザ・コミック」です。
こちらもカプコンさんが直々に販売しております。

この作品はいわゆるアメリカンコミックで、特定の作者という者が存在しません。
敢えて作者をあげるなら手がけたUDONと言うアメコミ会社ということになります。
UDONさんは2000年に結成されたまだ新しい会社で、この「ストリートファイター ザ・コミック」が初の担当作品なんだそうです。
カプコンさんと仲がよろしいようで、先日海外で発売された「スーパーストリートファイター2XHD」の作画を担当されました。

さてこちらの作品。
アメコミらしくフルカラーでB5版という大型で刊行されています。
内容も実にアメコミらしく、細かいことにこだわらず、悪のシャドルーVS正義のストリートファイターといえる勧善懲悪ものとなっています。
とはいえリュウはきちんと格闘家の道を歩んで流浪の旅をしていますので、安易なスーパーヒーローものにはなっていないのでご安心くださいませ。

設定の面では昨日紹介した「ストリートファイター2 RYU」のようにかなり自由気ままに大胆な変更がなされています。
春麗が元の弟子だったり、さくらがリュウの押しかけ弟子になってしまったり、ストZEROとスト2のキャラが時間軸虫で同時に出てきたりと奔放極まりありません。
とはいえスト2のキャラだけでストーリーを作るのは難しいでしょうし、お祭り的な作品と考えれば問題ないでしょう!
なにせアメリカさんの意向なのか、キャミィがデルタレッドの仲間達と銃撃戦やったり、ナッシュが洗脳されてシャドウと名乗ったりしますからね!
それでもキャラクターそれぞれに見せ場を作ろうとしている意欲はあるようで、ゲームのZEROで空気と化していたアドンにしっかりした戦闘シーンや過去の回想があったり、この作品で雑魚敵のような扱いを受けているバーディーすらも7ページにわたって登場したりします。
まあ中にはかりんのようにこれなら出さない方がよかったんじゃね?みたいなキャラクターもいますが!

ストーリーには正直特筆すべき点はないんですが、作画面ではやはり一級品です。
アメコミらしい全コマ気合が入り、各作画家の個性が色濃く出たコミック部は勿論のこと、ゲストイラスト陣も豪華です。
日本でも「マグナカルタ」のイラストなどで有名なキム・ヒョンテ先生や、KOFのメインイラストレーターとして長らく活躍し、現在はカプコンで「タツノコVSカプコン」のイラストを手がけている森気楼先生、「トライガン」の内藤泰弘先生などなどの日本の先生方、「X-MEN」の作画を担当していたこともある実力派、ジョー・マデュレイラ先生などの米国で有名な先生も参加されております!
なかでもキム先生は4Pとはいえコミックも描いており、気合の入りぶりが伺えますね!

ストリートファイターの日本で唯一発売されているアメリカンコミック、「ストリートファイター ザ・コミック」は第2巻まで発売中です。
圧倒的美麗イラストレーションと、空気化していたキャラクターの活躍がみられるこの作品、見逃す手はありませんよ!
第3巻の出る気配はまったくもってしませんが、話はまるで終わっておらず投げっぱなし状態なのが玉に瑕……
スト4でブームが盛り返せばきっと第3巻が出ると信じて待つしかありますまい!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!


ストリートファイター ザ・コミックvol.1
カプコン

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怖がらずに手に取れる ...
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ストリートファイター ザ・コミックvol.2
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ユーザレビュー:
完璧です!!読む前は ...
ファンよりむしろ業界 ...
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