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本日紹介いたしますのはこちら、「惑星(ほし)をつぐ者」です。
集英社さんの少年ジャンプ・コミックスにて刊行されました。

作者は戸田尚伸先生。
戸田先生は1993年に手塚賞準入選を果たしてデビューし、劇画のように描き込まれた絵柄が特徴的な漫画家です。
この作品を95年に連載し、その後も様々な雑誌で短編を複数発表していらっしゃいます。

さて、こちらの作品は地球ではない惑星を舞台にしたSFアクション漫画です。
単行本は全1巻。
ジャンプで全1巻と言うことは……極一部の例外は別にすると「10週打ち切り」をくらった漫画ということになります。
……この作品は9週打ち切りなんですけどね!!
ジャンプの打ち切り漫画というと、たいていは「俺たちの戦いはこれからだ!!」とか、「いろいろ細かいことは置いておいて、とりあえずハッピーエンド!!」とか、「時間が飛んで目的達成!終わり!!」という終わり方をするもの。
ところがこの作品は流石に最終回近辺で急いでいる感じこそあるものの、大きな無理はなく奇麗に物語がまとまっているのです!

主人公のバラダット・ナイブスは母星である惑星の全人類を虐殺した凶悪犯とされる男。
彼の使う特殊な武器、スパイラル・ナイフは伝説と言われるほどの破壊力と不可視という特長を持ち、恐れられています。
そんな彼はある男を捜す為星から星へと旅をしているのですが、旅先であった宇宙海賊、スピッドロウからその目的の手がかりを手に入れます。
明かされるナイブスの過去、虐殺の真相、目的の男の正体、そして滅亡寸前とされる人類種の未来。
数々の謎が僅か一冊の単行本中にあばかれ、そして未来の希望を感じさせる美しいエンディングに繋がっていきます。

描き込まれたアクションシーンは素晴らしいの一言!
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それに加えてSFならではの独創的な世界設定、小洒落た名台詞の数々は今見ても色あせることはありません!
ネタとしては知ってるけど、別に読むほどでもないんじゃね?と言う考えは勿体無い!
SFファンのみならず、万人が楽しめる完成度の高い物語は騙されたと思って是非とも読んでいただきたいものです!

「惑星をつぐ者」は全1巻にて発売中です!
さぁ、古本屋さんとかに急ぎましょう!!

え?13年も前の漫画を今更紹介してどうするのかって?
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と言うことでひとつお許しくださいませ。
だって好きなんだもん!


惑星をつぐ者 (ジャンプコミックス)
集英社
戸田 尚伸

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