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本日紹介いたしますのはこちら、「ミカるんX」第7巻です。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行、チャンピオンREDにて連載されています。

作者は高遠るい先生。
本作は「高遠るい」のテーマにて紹介記事をまとめさせていただきましたので、そちらもご覧くださいませ。

さて、ミカ&臍矢組とるんな&アキ組にわかれ、タイムスリップしてしまった一同。
そのか過去で寮長、そしてミカの父をめぐる因果の糸が判明したのです。
4人は激しい戦いを潜り抜け、なんとか現代に戻るのですが、そこで待っていたのは変わり果てた地球の姿でした……

地球は雷帝軍の兵器により、まるまる生体遊星へと改造されかかっていました。
ミカたちのいない地球では、独自国家を築いていたナーゴヤン星人が奮闘していたのですが、やはり手も足も出ず。
ようやく戻ってきたミカたちの救援もむなしく、その命を散らしてしまったのです。

現代に戻ってきたミカは、永い人生を歩んできた父の目的が「ミカに自分を殺させる」ことであり、その為にありとあらゆる手を使ってミカを怒らせようとしていたことを知ります。
それでも壊滅しつつある地球から、少しでも人類を救うためには父の数億人を移住できる星を目指して地球を離れさせるという計画に乗らなければならないかもしれません。
その旅路は危険極まりないもので、できることならば使いたくないのですが……
そんな葛藤の中、多くの人が逃げ込んでる人類の最後の砦である地下都市にも侵略の手が伸びてきてしまったのです。

早速合大を敢行し、敵である生体遊星に立ち向かうミカ&るんな。
ところがこの生体遊星、地球の地表をガンガン更地にしていった「マイクロブラックホール」による攻撃と、硬い装甲、すばやい動きを併せ持った超強敵でした!
さしものミカもマイクロブラックホールの連射には対応しきれず、
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必死の抵抗もむなしく大地に倒れこんでしまうのです。
倒れたミカを意に介さず、マイクロブラックホールによって地下都市に攻撃を仕掛けてくる生体遊星。
バリアを張っているため、その初段はなんとか防ぐことができるのですが、このバリアが砕かれてしまうのも時間の問題……というより、次の一発がもうその崩壊のときとなりそうです。
もはやここまでか。そんな考えが誰しもの脳裏によぎったその時、なんだか巨大な手裏剣的なものが姿を現したではありませんか!
その手裏剣がパカッと開き、中から出てきたのは
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かの6兄弟を救ったハヌマーンにクリソツな、ハイペリオンなる生体遊星でした!
かつて雷帝軍によって開発されたものの、制御不能となって廃棄されたといういきさつがあるようで。
何故ここに姿を現したのかはこの敵生体遊星を駆る雷帝軍左大将、ナイトロウ星人にもわからないようですが……ともかくこのハイペリオンはミカたちの味方!
マイクロブラックホールもモリモリと食べてしまい、打撃で敵生体遊星を圧倒!
体勢を立て直そうと離脱しかけたその敵性生体遊星をすばやく捉え、身を包んでいた装甲をひっぺがしてしまったのでした!!

鎧さえなければこっちのもの、ミカは生体遊星をメッタメタにし、これはもう勝ちだと確信して参戦した臍矢とともにこんがりと焼き殺してしまいました。
するとそこへ降り立ってくるハイペリオン。
口が開き、中から人が出てきました。
なんとその姿を現した操縦者は
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みわではありませんか!
なんと彼女、臍矢が置いて行った宇宙パソコンを使い、ブックマークをたどってこのハイペリオンを発見!
これなら雷帝軍と戦えると早速購入、ごたごたで配送遅れがあってようやく昨日入手することができたというのです!!
その行動力に感嘆しつつ、臍矢とみわは二人の友情を確かめあいました。
もう舎弟なんかじゃない、真の友だ、血を分けた兄弟だ。
そんなことまで言って抱き合い、いちゃいちゃする二人。
ミカもるんなもその美しき光景に感動を覚えるのですが、その時いきなりみわが崩れ落ちるではありませんか。
ただ事ではなさそうな様相を見せるみわ。
ただの疲れなどではないようですが……

体調不良のみわは入院。
そこでミカ、るんな、ハイペリオンのパイロットとしてアキ、補充要因として寮長、計4人で敵の本拠地である南極に出撃することとなりました。
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臍矢はといいますと、みわが弱った体で案じている両親の安否を確認しに行っておりました。
彼女の地元である京都に行ってみれば、それはもう平和じゃありませんか。
こりゃ簡単に見つかりそうだぞと住所をたどってみれば、みわさんちはとってもきれいに残っていました。
インターホンを鳴らすと姿を現し、遠路はるばる来てくれてありがとうと快く迎えてくれるみわのご両親。
いまじゃ東京はシェルターしか残っていないが、美和と約束したから一緒に来てくれないか、と臍矢はいつもの無礼さはどこへやらの丁寧な態度でお願いします。
するとどうでしょう。
ご両親は一向に首を縦に振らないではありませんか。
道中の安全は保障するし、今までだってつき位置で東京までお見舞いに来ていたはず。
何故それができないのか、と食い下がると、ご両親の様子が豹変!
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自分たちはとっくに死んでいて、臍矢もここで死ぬのだ!と言い出したのです!!
平和な幻を生み出していた生体遊星を、怒りのままに撃破する臍矢。
ですが、いくら生体遊星を倒してもみわの両親が帰ってくるはずもありません。

両親を連れて行くこともできず、みわに何もしてやれないことを悔やみ、涙する臍矢。
そんな彼女の脳裏に、ある考えが思い浮かびます。
ミカが記憶を失い、過去でいかにして奇跡を起こしていたか?
大量の吐血をし、もはや余命いくばくも無いみわに対し、臍矢はその奇跡を実行に移すことを決意したのでした!!
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というわけで、みわをめぐる様々な出来事が巻き起こる今巻。
初めてできた親友が死に直面したそのとき、臍矢が実行した奇跡は実を結ぶのか!?
そんな彼女がこれからの展開の鍵を握ることになりそうです!
そして敵の本拠地に挑んだミカたちも予想通りといえるのか、大ピンチに。
寮長が、アキが、今まで見せたことのなかった姿を披露し、その窮地を潜り抜けていくのですが、やはり犠牲無しでは潜り抜けることはできず……
激闘は白熱!
更なる激動を予感させる展開となっているのです!

衝撃の展開が連続する「ミカるんX」第7巻は好評発売中です。
数々の決着と新たな種はまかれている今巻。
クライマックスも目前、次巻第2期完結!!
多くちりばめられた謎と強大な敵、どんなフィナーレが待っているのか楽しみですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


ミカるんX 7 (チャンピオンREDコミックス)
秋田書店
2011-04-20
高遠 るい

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