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本日紹介いたしますのはこちら、「おざなりダンジョンTACTICS-タクティクス-」第3巻です。
ジャイブさんのCRコミックスより刊行、月刊コミックラッシュにて連載されています。

作者はこやま基夫先生。
いままでの紹介は「こやま基夫」のテーマにてまとめておりますので、よろしければあわせてご覧くださいませ。

さて、今までのシリーズの集大成とも言える本作。
モカたちはバンデッド・カフェを率いて二大陸のあいだで起きているの戦争をなんとか上手いところでとんとんにしようと奮闘しているわけですが……?

得体の知れないローレシア大陸軍の侵攻に対し、ようやくゴンドワナの各国も連合を組んで戦おうということになりました。
ですがそもそもゴンドワナの各国ももともとは敵対関係だったりするわけでして。
各国の代表が集まる会議でもぎすぎすしていまして、議論は一向に進まず。
ゴンドワナ連合軍の最大の懸念はそこにあるとギルドを統べるエルザは頭を悩ませるのです。
そんな時、一人の魔法使いがひとつの議題を提案しました。
それは「ゲート規制法案」についてです。
魔法使い達が使う、ゲートやテレポートによる転送術。
その術の許可なき使用を禁ずるというこの法案を取り下げてくれないか、と言うわけです。
非常に便利なこの術ですが、規模が大きければ戦艦なんかも転送できるため、この戦時下で許可なく使われてしまうと戦局が大きく狂ってしまいかねません。
メリットも確かにあるのでしょうが、デメリットを考えてしまうと……戦局に余裕がないため、エルザもまた余裕がなく、やはり無許可での転送術の使用は禁じられてしまうのでした。

実はその魔術師は、モカたちとも知り合いであるドクター・モローと知り合いでして、2人はある秘術について調査をしようとしていたのです。
タンホイザーなる研究者が生み出したという「転送秘術」は、その内容も、研究していたタンホイザーの行方も不明。
ですが物凄い術であることだけは確かなようで、本当はギルドなんかの協力も得てしっかりと調査をしたかったのです。
ギルドの協力を得られないとはいえ、やはり一刻も早い調査が必要。
なんか変わりになる勢力はいないのか?と魔法使いはぼやくのですが……モローには一応の心当たりがあります。
ばれたらまたエルザが怒るだろう、というその相手とは、勿論……!

そんなわけでバンデッド・カフェにモローはあたってみました。
かつての教え子であるアルティマに連絡を取り、なんか優秀な魔法使いはいないか?と聞いてみるモロー。
キリマンなんかは優秀といえば優秀なんですが、大事なことを任せるにはやっぱりなんていいますか……不安です。
ともかく誰か優秀な魔法使いがいるだろう、調査してみてくれないか?とタンホイザーの最後に使っていた研究室の座標を見せて依頼するのですが、それをこっそり覗き見ていたものがいました。
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自称キンダーウィザーズ、キリマンの弟子っぽい感じのようなそうでもないような、お子様魔法使い3人組です!
これは手柄を立てるチャンスだと子供独特のノリでその座標に飛ぶゲートを開く三人。
ですがそこへちょうど、彼らにやられたいたずらに怒って探し回っていたモカがやってきました。
キリマンの協力を得て三人の居所を突き止めたようですが、残念ながらほんの一歩遅く、三人はゲートを通って消えてしまったのです。
しかしそこに彼らは霊の研究所の座標をメモった紙を落としていきました。
ここに違いない、追うぞとゲートを作らせるモカ。
ところがそのゲートのつながっていた先は海のど真ん中!
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このメモはあえて彼らが落として行ったもので、座標の一部をめちゃくちゃに書き換えてしまってあったのでした!!
とはいえ、書き換えたのが一部であったせいか、モカたちは比較的近くに来ていた様子。
モカたちが放り出された海に、突如海中から顔を出した潜水艦。
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その潜水艦がローレシアのものだろうと睨んだモカはそっと張り付いて様子を窺うのですが、たどり着いたのはその研究所のある島だったのです!!

たどり着いた研究所でなんかないかと家捜しを始めるキンダーウィザーズ。
そこへ先ほどの潜水艦がたどり着き、有無を言わさずミサイルのようなものを撃ち込んできました!!
そのミサイルのようなものは研究所の壁を突き破り、天井から顔を出します。
するとそれがパカリと開き、中から一人の女性と何体かのゴーレム的な兵士が現われたのです。
タンホイザーの研究をすべて持ち出すと、洗いざらい何もかも持っていこうとする女性。
キンダーウィザーズは覚えたてのマジックミサイルで撃退しようとしますが、見るからに雑魚なゴーレム的なやつにすらまったく効きません。
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子供たちに気がついた女性、魔法を使うということはタンホイザーゆかりのものか?我々が何を探しているのかわかっているのか?それはどこにあるのか?と子供の反応はあまり気にせずガンガン尋ねて来ます。
いきなり問答無用で襲い掛かってくる、と言うわけではなさそうですが、こっそり様子を見ていたモカからすればこのまま放っておくこともできません。
いつものように乱入しようとするものの、なんと
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キリマンがそれを阻止するではないですか!!
キリマンは一体何を考えているのでしょうか?
ローレシアの使者の目的は?
タンホイザーの秘術とはどんなものなのか?
そして、子供たちはどうなっちゃうのでしょうか!!!

というわけで、戦局を左右しかねない転送秘術を巡っての戦いが描かれる今巻。
このあと、当のタンホイザーが登場し、ローレシアやゴンドワナの面々を巻き込んだ混戦になって行きます。
しかしそのタンホイザー、なんだか様子が変。
なんかタンホイザー本人が三人いるのです!!
そしてその三人のタンホイザーも研究所に残したタンホイザーの研究の成果を求めているようで……?
かなりわけのわからない状況のまま物語は進んでいくのです!
そんな謎も物語を面白くしてくれるのですが、このタンホイザーが得意とする転送術を利用した戦法もまた注目したいところ。
一人の人物……モカの体を三分割して別々に転送し、実際には動きを封じたわけではないのに動きを封じて完全に無効化してしまうのです!!
今までにない攻撃を仕掛けてくるタンホイザーに、百戦錬磨のモカも流石に苦戦。
どうやってこの難敵を倒すのかと言うところも焦点になってくるのです!

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今巻も1冊で1シリーズ完結し、読みやすい本作。
しかもその完結話は単行本描き下ろしだそうで、雑誌を購入して呼んでいるファンの方は避けて通れませんよ!!
ブルマンの影がうっすいのがファンはちょっぴり寂しいかもしれませんが……!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


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