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本日紹介いたしますのはこちら、「enigma【エニグマ】」第6巻です。
11年12月に集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行されました。

作者は榊健滋先生。
本作の紹介は「エニグマ」のテーマでまとめておりますので、よろしければそちらもご覧ください。

さて、e-testを誰一人欠けることなくクリアしたスミオたち。
e-testは、スミオとしげるの友人であったキリヲがエニグマとなって、自分の役に立つものを選抜するために仕組んだものだと言うことが判明しました。
キリヲは冤罪によって入れられた監獄から脱出するため、一旦誰かにエニグマを継承するためにe-testを仕組んだのです。
エニグマとなったものは、何でも3つ望みをかなえられる代わりにあらゆる宿命を背負うのだとか。
新たなエニグマとなったのはやはりスミオです。
スミオはエニグマとなり、その証である髑髏にこう願ったのでした。
お前はこの世から壊れてなくなれ、と!

髑髏破壊の願いを出してからはや4日。
スミオの周りには特別な変化はないようです。
この願いはかなえられないのだろうか?そんな予想もよぎり始めた頃、キジマから一通のメールが届きました。
とある今は使われていない廃病院に呼び出すそのメール。
スミオはわけがわからないまま、メールで指定された場所へ行ってみるのです。

廃病院の中は、何故かキレイな状態になっています。
不思議に思いながらも先に進んでいくと、そこにはともにe-testを潜り抜けた仲間たちがいるではないですか。
皆もキジマに呼び出されたようです。
程なくしてそのキジマが姿を現し、一同をある部屋へと連れて行きました。
そこにいるのは、なにかグロテスクな音を立てる、黒い何かをかぶらされて蠢いているモノ!
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それはなんと、骨だけが消失した人間だというではないですか!
そしてその人間もまた、スミオたちのようにエニグマに能力を与えられたものだとか。
こういった、骨だけが奪われた能力者が、ここ数日で続出していると言うのです!
犯行に及んでいるのは、おそらく「カニバル」。
キリヲなどを陥れた、一連の事件のきっかけともいえる存在です。
カニバルは能力のあるものを食い、その者の力を手に入れる様子。
その結果として、被害者はこのような骨のない姿へとなってしまうようです。
カニバルがそのように力をつける目的はただひとつ……あの髑髏!
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目的のためならば、人を再起不能にすることも辞さないカニバル。
そんな人物に、全能ともいえる力を持つ髑髏を渡すわけには行きません!
一刻も早くこの髑髏をこの世から消滅させる必要があるのです!
それも、髑髏の力によって周りの人物の運命をゆがめないようにフォローしながら……!

一同の結束を深め、また後日連絡すると言うことで解散となりました。
しげると共にスミオは電車に乗って帰るため、駅のホームで待っていました。
その最中でも、キリヲのことを心配している様子のしげる。
そんなそぶりを見て、スミオはしげるがキリヲのことを想っているのではないかと考えたようで。
そのことを確かめようと、茂るに切り出そうとしたその瞬間、スミオの携帯に電話がかかってきました。
相手は公衆電話からかけているようで、誰かわかりません。
しげるとの会話を中断し、静かな場所へ移動しながらその電話に出るスミオ。
するとその電話先から聞こえてきたのは、
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失踪したスミオの父親の声ではないですか!!
何をやってるんだ、お袋が心配していると怒鳴りつけるスミオですが、父は時間がないからと要件だけ告げて電話を切ってしまいます。
「12時04分発、外骨島行きの電車に乗れ。その終着駅をめざすんだ。」
まったく意味がわかりませんが、その後に続いた「そこは髑髏の墓があり、誰か一人が人柱になる場所」という言葉から、おそらくエニグマに関しての重要な情報であることがうかがい知れます。
ですがそんな場所聞いたこともありませんし、人柱と言う危なげな響きも気になるところです。
なんとかその情報について詳しく調べたいところですが、そのヒマすらスミオには与えられません。
響き渡るしげるの悲鳴。
どうやらまた彼女が何かを予知したらしいのですが……その予知は「明日町が終わる」「髑髏のせいで人がどんどん消えて、二度と戻れない」と言う恐ろしいものだったのです!
そしてしげるはおかしなことを口走り始めます。
「ここ」は怖い、あのくらい駅で私を独りにしないで。
そういったかと思うやいなや、しげるは背後に突然現われたシミのようなものの中に吸い込まれ、
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忽然とその姿を消してしまったのです……!!
おそらくこれは、スミオの母親を消したあの現象と同じ。
ということはこの髑髏が起こした現象なのでしょう。
自分の願いが引き起こしたのか?と戸惑うスミオに、再び悩む暇も与えない事件が巻き起こります。
突如響き渡った、「外骨島行きの電車が到着します」と言うアナウンス。
そして構内に電車が到着した瞬間、あたりにたくさんいた人々の姿が消え去ってしまったのです!!
乗れと言わんばかりに到着し、口をあけて待つ外骨島行きの電車。
スミオは意を決して乗り込むのですが、そこには既に4人の先客がいました。
強面の大柄な男、今風の女子高生、なぜか金庫のような覆面をかぶった紳士……そして、ジロウが!!

この電車の進む先が髑髏を消滅させるための場所だと言うならば、カニバルもここにいると考えるのが自然でしょう。
そうなればこの中の誰かがおそらくは……!
いつカニバルが牙を剥くかわからないまま、出発する電車。
アナウンスはこんなことを告げてきます。
終着駅につけるのは一人、と。
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カニバルが狙う中、ただ一枚だけの切符をめぐってゲームをしなければならないスミオ。
果たしてカニバルの襲撃を潜り抜け、終着駅につけるのか?
そして、髑髏を消し去ることが出来るのでしょうか!!

というわけで、決着のための最終章が始まった今巻。
この中の誰かがカニバルなのか、あるいはどこかに身を潜めているのでしょうか?
スミオはジロウと共に協力し、おそらくカニバルであろう人物を想定し、脱落させようとします。
ですがそこには、意外な真実が隠されていまして……
物語は間もなくクライマックス。
スミオは髑髏を消滅させ、ねじれかけた運命を修正することが出来るのでしょうか。
決着は間もなくです!!

ちなみに今回、描き下ろしのオマケ漫画はなんと15Pもの大ボリュームで収録!
e-test関係者の9人が、つかの間の平和を楽しみながら、エニグマとの数奇な運命を体感する物語となっているのです!!

クライマックス直前の、「enigma【エニグマ】」第6巻は全国書店にて発売中です。
完結巻となる最終第7巻は、12年2月発売予定。
やってくる決着を、その目で確かめましょう!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


エニグマ 6 (ジャンプコミックス)
集英社
2011-12-02
榊 健滋

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