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本日紹介いたしますのはこちら、「魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ」第6巻です。
スクウェア・エニックスさんのガンガンコミックスONLINEより刊行、ガンガンONLINEにて連載されています。

作者は衛藤ヒロユキ先生。
本作は「衛藤ヒロユキ」のテーマで紹介をまとめていますので、よろしければそちらもご覧くださいませ。

さて、なにやら流れでクリアすれば「勇者」になれると言う「地獄のどうくつ」に挑むことになったチキ達。
まあやる気満々なのはなぜかキタキタオヤジなわけですが……
ですが勇者認定をするだけあり、道のりはなかなか困難なのです!

眼が覚めて第一に視界に飛び込んできたのは、ギップルのふんどし。
そんな最悪の目覚めを経て、今日も地獄のどうくつに挑戦です。
ところが、そのダンジョンの様子がなんだか変。
昨日は閑散としていたはずのこのどうくつに、やたら大勢の人がいるのです。
何か起こったのか?とチキが大慌てで尋ねてみると、なんだかその人たちは「ココが有名な地獄のどうくつだよ」「勇者になりたくてここに来たんだ」などと、よくRPGにある名も無きキャラのような台詞ばかりで返してきます。
どうやら昨日オヤジがこのどうくつに挑戦したことによって、勇者を迎えるイベントが始まったようです!!
ますますやる気をみなぎらせるオヤジ。
その気合に引っ張られるように、チキ達も後に続くのでした。

とは言え、気合だけがみなぎっていてもどうくつの試練が乗り切れるわけではありません。
最大の問題は、炎のブレスを吐いてくる火の竜です。
とても真っ向から戦って勝てる相手とも思えませんし……
どうしようかと頭を捻っていると、そこにギップルが参上。
「チョロチョロくそじじい」で何とかならないか?と言うのです!
このチョロチョロくそじじいとは、要するによくオヤジがみせるキタキタ踊りによる敵の攻撃回避のこと。
ですがオヤジがそのネーミングをよしとしているわけもなく。
キタキタ踊りだと言い張るオヤジと、くそじじいだというギップルの間には不毛な戦いが絶えないのです……
で、このネーミングバトルに決着をつけるためにもこのどうくつをクリアしなければならないと考える親父。
何せ勇者と認定されるには、どうくつの最後に待っている石版に名前を彫る必要があるから。
つまりキタキタと書けば、有無を言わさず勇者の踊り技=キタキタ踊りと言い張れるというわけです!!

で、その火の竜がオヤジの目前に現われます。
親父が取る行動は
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もちろん踊るばかり……
とは言えチョロチョロくそじじい、もといキタキタ踊りの効果はなかなかで、炎のブレスをうまいこと避け続けていました。
ですがこのままではいずれ炎にあぶられてリタイヤしてしまうことは確実。
これだと言う決め手がなければどうしようもないでしょう!
そこで竜が火をはくなら私も!とオヤジが取った対抗手段は
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いつかうなった謎の歌!!
しかもなぜだかその歌の勢いで、竜の炎を押し返しているではありませんか!!
竜も別の手段を講じればいいのに意地になっているようで、その歌に負けじとブレスリまくります。
その勝負は意外にも拮抗しますが、ここでオヤジの歌のほうに異変がおき始めるのです!
……歌詞が、思いつかない!!
もともとそう長くないこの歌ですから、途中からはその場しのぎのアドリブだったわけで。
気分に左右されるというか、気分こそ全てと言ってもいいオヤジにとってネタ切れと言うのは致命的とも言えるでしょう!!
もはや語尾を延ばすくらいしか手段が残されていないオヤジに、目前まで迫ってくる炎!!
もうダメだ!やっぱりキタキタ踊りなんてダメなんだ!!そう言ってオヤジの愚かさをどさくさに紛れて罵倒するチキ、ですが……!!
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その瞬間、キタキタ踊りがダメなんてことはない、踊ればたちまち福が来るんだと物凄い勢いで反論の歌詞を歌い始めるではないですか!!
こうなればしめたもの、
オヤジの反論はとどまることを知らず、ついには火の竜のほうが酸欠で倒れてしまうのでした!!

勇者の行動を万人に広める、謎の天の声にこの歌を「へりくつ小唄くそじじい」と命名されてしまうオヤジですが、とにかくこれで勇者の名を記す石版にたどり着くことが出来ました。
そこに名前を彫れば勇者認定完了。
オヤジはこれで勇者が踊る踊りとしてキタキタ踊りを布教できる!!
ガラにもなく緊張したオヤジは、緊張のあまり名前を記すべき石版に「キタキタ」と彫ってしまいました!!
これじゃあ名前として認められないかもしれない、せめて「キタキタおやじ」にしてフォローしよう!!と慌てて注意するチキ達。
ですが緊張は絶頂に達しており、オヤジはそこに
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「キタキタおあじ」と書いてしまったではないですか!!
地獄のどうくつのお膝元にして、天の声で逐一勇者の行動を伝えてもらえるノキマフの町に轟いた「キタキタおあじ」の大音響……
勇者、キタキタおあじ。
特技、チョロチョロくそじじいとへりくつ小唄くそじじい。
オヤジの思い描いていた勇者増とは、かけ離れたものになってしまうのでした……

で、結局もう一度どうくつに挑戦し、親父は腰みのを燃やして全裸になってしまい、
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その模様を天の声に実況されながらも石版の元にたどり着きます。
今度はきっちりあの立派なアドバーグと言う名を記すのかと思いきや、
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「チキ」と刻むのでしたとさ……

というわけで、なんだかわからないうちにチキが勇者になってしまった今巻。
おかげさまでチキはいつの間にか使わなくなったドラゴンこんぼうの代わりとなる武器を棚ボタで手に入れます。
ですがその武器がまともな武器であるはずもなく……
チキの受難のときはまだまだ続きそうです。
こんな調子で旅はまだまだ続く……と思いきや、今巻の最後のほうで物語は超急展開!!
オヤジの最大の得意技がそりゃもう酷い魔法で封じられてしまい、ガガルのいるはずの地へと直行することになるのです!!
思いがけない急展開ですが、このままクライマックスに突入するのでしょうか!?
次巻、波乱の予感です!!

オヤジはじける、「魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ」第6巻派全国書店にて発売中です。
クライマックスの予感漂う本作。
もしかしたら最終回が近いと言う可能性もありますが、果たして……?
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!


魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ(6) (ガンガンコミックスONLINE)
スクウェア・エニックス
2012-06-22
衛藤 ヒロユキ

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